内容説明
「宗教による近代の超克者」との内村鑑三像に、本書は根底からの転換を求める。内村はどのような「宗教」も「主義」も拒絶したのだ。そして「仰ぐこと」の全的価値にゆきつき、それによって近代人に覚醒を求める営為を提示した。このダイナミズムを解読した本書は、まるで思想のダイナマイトだ!
目次
序章 福音のダイナマイト
第1章 「貴君は何です乎?」
第2章 霊的体験と回心
第3章 再臨信仰と“近代の超克”
第4章 旧約の火のなかで
第5章 ロマ書への道
終章 世に勝つの途
著者等紹介
富岡幸一郎[トミオカコウイチロウ]
1957年東京生まれ。中央大学文学部仏文科卒。在学中に書いた「意識の暗室 埴谷雄高と三島由紀夫」で第二二回群像新人文学賞評論部門優秀作を受賞してデビューする。現在、文芸評論家、関東学院大学文学部比較文化学科教授、『表現者』編集委員会代表、鎌倉文学館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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