中公文庫
公主帰還

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  • サイズ 文庫判/ページ数 228p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122049109
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

女真族の金国に皇帝らが連れ去られて十年。太平を貪る南宋の都に北から逃れ来た帝姫と名乗る美女があらわれた。その見極めと隠れさた真相とは――?宋代を舞台に描く佳作七編を収録。

内容説明

北方の脅威・女真族の金国に皇帝らが連れ去られて十年。太平を貪る南宋の都・臨安に北から逃れ来た帝姫と名乗る美女があらわれた。主だった皇族は北に囚われたまま、現皇帝とは面識がなく、帝姫との確証がない。はたして本物の公主なのか―(表題作)。中国宋代を舞台に描く佳作七編を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫鈴

7
中国史は知らなくても、それぞれの人間像が面白い短編集。「潔癖」や「贋作」の男性陣の可笑しさも、「芙蓉怨」と「白夫人」の女性陣の美しく、頼りなげでいて芯が剛いところも大好きです。物語の順番も最後の「涅」で読後爽やかです。華々しくはないけれど、自軍の兵を大事にする狄青さんステキ!☆52007/06/04

Mana

3
北宋の短編集。北宋滅亡時に北に攫われた公主の偽物のエピソード「公主帰還」北宋滅亡後に金の傀儡国家の皇帝にさせられた張邦昌の「賤称」仁宗の時代に一兵卒から将軍にまでなった狄青将軍の「涅」が特に良かった。2020/12/20

しゃむタイ

2
初読は5年前程の再読。中国史は苦手だったが、短編は面白かった。前回、表題の公主帰還はあまりいいと思った記憶はなかったが、解説にもあった通りミステリー性、歴史観、テーマの騙す、がうまく絡んでて面白いと思った。2014/10/02

sfこと古谷俊一

2
宋の時代を舞台にした歴史小説短編集。騙す騙されるの話が結構多い。2008/09/02

佳耶

1
★★★:靖康の変から興味を持って手に取ってみたけれど、一番好きなのは白夫人の話かな。2023/02/21

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