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中公文庫
日米相互誤解史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 325p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122047785
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C1121

出版社内容情報

ペリー来航による開港以来、日米間の報道により誤解・差別・曲解などの具体的事項を明確にしながら政治・文化の溝を照射し価値観の違いを浮き彫りにする。

内容説明

親善とは名ばかりのペリーの略奪外交、理想の日本人女性は「からゆきさん」だった!コレラを外国がもたらした災厄ととらえた明治の庶民…。ペリー来航から日米開戦に至るまで、誤解・差別・曲解を生んだ背景を分析、「近代」という病に冒された明治・大正・昭和を検証。また文庫版のために、未だすれ違いの日米関係について終章を書き下ろす。

目次

プロローグ 世界は軍艦に乗って(そして日本は見つかった)
第1章 発見された日本人と・日本人の発見と(大英帝国が夢見た「あべこべの国」;異界からの病原菌・虎列刺 ほか)
第2章 愚者の帝国・異端の理想(進歩伝説と日本主義;宇宙の覇権をめぐる戦い ほか)
第3章 異形の国際関係(儒者の聖戦・「天下」から「国家」へ;差別される日本のする差別 ほか)
終章 「理解」という名の侵犯に抵抗して―文庫版オリジナル

著者等紹介

長山靖生[ナガヤマヤスオ]
評論家・歯学博士。1962年、茨城県生まれ。91年に鶴見大学大学院を修了。学生時代から文芸評論家として活動し、その後、歯科医として診療を続けながら、大衆小説・科学小説・思想史研究・家族や若者の問題など、多ジャンルにまたがる旺盛な執筆活動を行うようになる。96年、『偽史冒険世界』(筑摩書房)で第一〇回大衆文学研究賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

1
幕末以来、西洋文明の受容を迫られた日本が、何とかそれを理解しようとしながらも繰り返された、誤解(というか、自分達なりの解釈)という悲喜劇の記録。流行するコレラに「外国人の影」を見る民衆心理、教育や衛生といった新知識への戸惑いと反感、日本人は凄まじいアイデンティティの葛藤の中で近代化を成し遂げていったのだった。そして、帝国主義の世界で自らが差別される劣等人種であることを知り、そこから抜け出すためのあがきの果て(今でもか)に第二次大戦があったのか。それにしても、書名が誤解を生み易いのが、残念と言えば残念か。2013/08/05

いちはじめ

0
一番誤解を招きそうなのは、この本のタイトルのような気がする。2007/01/11

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