出版社内容情報
ペリー来航による開港以来、日米間の報道により誤解・差別・曲解などの具体的事項を明確にしながら政治・文化の溝を照射し価値観の違いを浮き彫りにする。
内容説明
親善とは名ばかりのペリーの略奪外交、理想の日本人女性は「からゆきさん」だった!コレラを外国がもたらした災厄ととらえた明治の庶民…。ペリー来航から日米開戦に至るまで、誤解・差別・曲解を生んだ背景を分析、「近代」という病に冒された明治・大正・昭和を検証。また文庫版のために、未だすれ違いの日米関係について終章を書き下ろす。
目次
プロローグ 世界は軍艦に乗って(そして日本は見つかった)
第1章 発見された日本人と・日本人の発見と(大英帝国が夢見た「あべこべの国」;異界からの病原菌・虎列刺 ほか)
第2章 愚者の帝国・異端の理想(進歩伝説と日本主義;宇宙の覇権をめぐる戦い ほか)
第3章 異形の国際関係(儒者の聖戦・「天下」から「国家」へ;差別される日本のする差別 ほか)
終章 「理解」という名の侵犯に抵抗して―文庫版オリジナル
著者等紹介
長山靖生[ナガヤマヤスオ]
評論家・歯学博士。1962年、茨城県生まれ。91年に鶴見大学大学院を修了。学生時代から文芸評論家として活動し、その後、歯科医として診療を続けながら、大衆小説・科学小説・思想史研究・家族や若者の問題など、多ジャンルにまたがる旺盛な執筆活動を行うようになる。96年、『偽史冒険世界』(筑摩書房)で第一〇回大衆文学研究賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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印度 洋一郎
いちはじめ