中公文庫
星三百六十五夜 冬 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 148p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122041271
  • NDC分類 443
  • Cコード C1144

内容説明

しんと冷えた冬の夜空に輝きわたる幾千の星、そして澄み渡った夜空の美しさ―。星々のエピソードや古今東西の詩文をまじえ綴られる星界日誌。星を愛し続けた著者による、星を愛する人たちへの贈り物。12月~2月。

目次

十二月(星月夜;ギロチン;入り山形 ほか)
一月(元旦明星;山市初買;ひさかたの空 ほか)
二月(声なき聖歌隊;『イリアス』の星;蟹の眼 ほか)

著者等紹介

野尻抱影[ノジリホウエイ]
1885‐1977。横浜に生まれる。神奈川一中時代、獅子座流星群の接近以来、星のとりことなる。早稲田大学英文科卒業後、教職、雑誌編集等に携わる一方、天文書多数を著述。生涯を通して星空のロマンと魅力を語り続けた。わが国における天文ファンの裾野を広げた功績は大きく、「星の抱影」と称される。冥王星の命名者としても知られる
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とんこ

27
長らくこのシリーズを枕頭の書として、季節ごとに繰り返し読んでいます。 筆者の目を通して眺める星空の何と美しい事か。シリウスの漢名「天狼」、アラビア語のアケルナル「河の果て」、アルデバラン「後を追う者」、それだけで一編の物語のような星の名を味わいながらゆっくり楽しむ。山国初冬や山市初買など、長閑な明治期の甲府の描写も素晴らしいです。2024/02/10

Saku

9
冬の星座が好きだ。オリオン座、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のカストルとポルックス、おうし座のアルデバラン。夜空を見上げればすぐに見つけられる。ここに語られるのは12月から2月にかけて1日ずつ冬の星座にまつわる古今東西のエピソード。これを読みながらゆっくり星空を見上げたい。2015/12/02

かもすぱ

7
冬編は12月から2月まで。引き締まった夜気に顕れた堂々たるオリオンと冴えるシリウスの季節。著者の生きている時間の空気をそのまま保存したような文章は相変わらず素晴らしい。2017/02/28

るすみら

6
星々の光さんざめく言葉の曼荼羅。冥王星の命名者、抱影の縦横無尽な語り口に乗って、古今東西を散歩する気分。気温が高くなり気怠くなるこれからの時期、爽やかな涼感をもたらしてくれる冬のエッセイは嬉しい。本文は12月1日から2月28日まで1日1テーマの日記調スタイル。初出は1955年。2002年に4つに分冊し文庫の改版発行。02年11月発行の版は紙が古色を帯びるのが早いよう。でもそれが妙に良い風情。他の方も書いている通り、帯の文句も秀逸。「シリウスは、それ自らが天のプリズムだ  星の抱影が紡ぐ星界日誌」2009/05/08

Ruco

5
‪冬の星座・星が好きな人はきっと好きな一冊 「星に酔うもの」がとても好き 「独りきりになりたい者には、星を見させておけ」のフレーズが好き 頰を刺す冬の冷たい空気と、澄んだ夜空に浮かぶ星々の瞬きが文章から見える 本として「見る」星の図鑑‬2018/03/17

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