中公文庫
五女夏音

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122039049
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

私が恋に落ちた夏音は、異様に結束の固い大家族の五女。ふたりの住むマンションに突然大家族が押し掛けてきたその日から、私の人生は変わっていった

内容説明

自由と孤独を愛する若き小説家が恋に落ちた。子供を産んで幸せな家庭を築きたい―夏音のささやかな願いに結婚を決意。だが夏音は五女、婿として一族と共に暮らす羽目に。家族という集団の中で繰り広げられる喜劇と悲劇に困惑し時に苛立ちながらも、彼の孤独な魂は温もりに目覚めていく。

著者等紹介

辻仁成[ツジヒトナリ]
1959年東京生まれ。89年処女小説『ピアニシモ』で第一三回すばる文学賞受賞。97年『海峡の光』で第一一六回芥川賞受賞。99年『白仏』フランス語版で同国のフェミナ賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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James Hayashi

10
自由と孤独を愛する小説家大造が五女の夏音と結婚する。告白のあと、婿養子になれだの大家族と一緒に暮らせだのいろいろ注文が入る。結婚した女は変わる。そんな微妙な変化が文中から伝わってきた。結婚後、大家族になったのは自分も似ているけど、孤独な時間は絶対確保したいな。著者の私小説とも言われる作品。男女間と、家族関係の難しさは何処にでもある。どこで折り合うかだ。2014/07/05

ミカママ

4
孤高を気取った独身男性作家が、大家族に生まれ育った女優を嫁にして大家族に巻き込まれていくさまを描いた作品。これって作家本人が女優と結婚したときのことを書いたのかな。それにしても、嫁役の夏音、うざい!こういう女いやだなぁ。最後、大家族をあっさり離れて主人公には独りで生きていってほしかった。2012/08/27

CCC

3
婚姻先の大家族とごたごた。ホームドラマなのかもしれないけど、すごく世知辛い。結婚したくなくなってくる。まあ、したくても出来ないから関係ないけど。2012/08/31

刺繍好きの糸ちゃん

1
「パリのムスコめし」が欲しくなった。しばらく前に本屋さんで何度も手に取りながら結局買わなかったんだけど。欲しくなって、近所の書店2軒回ったけどなくって、honto でポチッ。いやー。料理本の範囲が広くなったこと(ウン十年前に比べて) 本書を読んでの感想は。。。「この人は、愛に溢れた人なんだな」2017/08/17

ジョン・リード

0
あまりよい感想がないのでどうかなと思っていたものの、コミカルで笑いを堪えるのに一苦労。結婚と同時に、妻の女系家族に取り込まれ翻弄される主人公が哀れだが、ときどき前向きになったりして微笑ましい。著者と南果歩さんのご夫婦時代の話がもとのようで、実生活では離婚という結果だけど、ここに書かれている夫婦や親子のあり方はとても暖かい感じ。結婚いいかもね。 2017/07/16

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