中公文庫<br> 神を描いた男・田中一村

中公文庫
神を描いた男・田中一村

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  • サイズ 文庫判/ページ数 252p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122034464
  • NDC分類 721.9
  • Cコード C1195

内容説明

奄美―それは果てしなく美しい島。自らの生とひきかえに、日本画家・田中一村はその豊潤な世界を描いた。驚嘆の色彩、鮮烈な構図…彼の作品は人々を圧倒し、新鮮な感動を与えてやまない。五十歳の一村が全てをなげうって奄美に移り住んだのはなぜか。貧窮の中、彼を画業に駆りたて続けたものは何だったのか。いま新たな一村の姿が浮かび上がる。

目次

八時間の凝視
すべてが美しい島“奄美”
青いイセエビ
トウトガナシ
神の位置
トネヤの前の家
早朝の祭祀
完成“生涯最後の絵”
会心作を焼く
曲がらぬ指〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てくてく

8
田中一村について知りたいと思っていて入手。東山魁夷と同級生であり、南画の名手でありながら、経済状況が芳しくなことから売るための絵を描き、そのことへの疑念からついには売らない絵を奄美で描くようになった一村の後半生に関する一冊。小説か伝記かは判断しかねたが、一気読みさせるほど魅力的な本だった。2018/05/02

こざるん

3
田中一村の評伝。まるで小説のように惹きつけられた一冊。 奄美に行く前に読んで、本当によかった。 後日、追記予定。2017/02/14

kaz

2
五十歳で全てを投げ打って単身奄美大島に移り住み、貧窮の中でひたすら奄美の自然と美に向き合った男、田中一村。彼の人間性と美への向き合い方が、当時親交のあった人たちからの取材などを元に、まっすぐに描かれている。読んでいるこちらも背筋が伸びる思い。おろそかに生きてはいけないと思った。いつか奄美大島に行って、田中一村の見た自然と、彼の絵を見てみたい。2019/09/03

yoyogi kazuo

1
評伝ではなくフィクション。田中一村という画家の存在を世に知らしめるための本としてはいいと思う。2023/07/29

fuchsia

1
評伝というよりは読み物風というか小説っぽいです。奄美時代がほとんどで著者の奄美経験も投影されてるようなので、そういうもんか。感動的ではありますが、やや情緒過多なキライもあるかも。2010/09/05

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