出版社内容情報
地球の温暖化により旧石器時代は新たな発展の時を迎える。人々は安定した食料採集に依存し、安住生活をおくる新石器時代が始まる。
内容説明
およそ一万二千年の昔。地球上の気候が、寒冷な時期から温暖な時期へと転じる。ちょうど同じ頃、縄文土器の出現によって画される縄文時代が始まる。温暖化した気候のもとで、安定した食料採集に依存し、定住生活を送る日本型の新石器時代である。
目次
序章 縄文土器の出現
第1章 人間は道具を作り道具は人間を作る
第2章 海への進出
第3章 弓矢と犬の登場
第4章 定住生活が始る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
27
今から15000年前、水位80m上がって大陸の一部だった日本が島国と化した。温暖化が進んで洞窟暮らしに別れを告げ、テント式の平地住居に変化していった。氷河期は洞窟で食糧を蓄えて暮らしていたため、狩りをした肉を生で食べなくても良いように粘土を採取して土器を作った。知恵を付けて、煮炊きが楽にできるような底の尖った土器が作られた。これが後に縄文土器と言われる。狩りをするにも犬を使って追い込みをした。見つかった犬の骨には装飾品があったことから、狩りの道具としてだけではなく、家族の一員だったようだ。2021/12/09
ふろんた
7
縄文時代の始まり。漁業も開始。2014/02/14
しまちゃん
3
縄文土器の出現から始まり、釣り針の発明による海への進出、弓矢と犬の登場、そして定住生活へと変化していく様が良く分かります。2010/05/08
greenman
1
縄文人は地球が暖かくなり、南方からやってきたひとたちだろうと推測され、彼らが住んでいた地域は主に関東から東北にかけて集落が点在している。そして石を使って加工することを知った人間は、生きることに必要な物や生きることには必要ないけれど感性のママに作った物を文化といえるまで拡張していった。2011/11/15