内容説明
ビートたけし、市川団十郎から中沢新一、中坊公平、梅原猛まで、さまざまなジャンルで活躍する11人の男たちと率直に語り合った寂聴対談集。男の本音、女たちへの想いを見事にひき出すとともに、オウム事件や阪神大震災を境にした時代の暗転に、鋭く大きな指摘がなされる。瀬戸内寂聴の冴えた話術によって、「私たちは今、のっぴきならない場所に立っていることを感じ」(林真理子)させられる注目作。
目次
芸人になろう(ビートたけし)
愛人論(坂本龍一)
待ってました、十二代目(市川団十郎)
チベット体験を語る(中沢新一)
愛の夢をみつづける(連城三紀彦)
輝くばかりのナイーブさ(高橋三千綱)
過疎村を芝居の広場に(鈴木忠志)
泥沼流人生浄福(米長邦雄)
女の事情、男の事情(大島渚)
宗教の世紀へ―オウムから二年(中沢新一)
日本人はこんなに悪くなった(中坊公平)
ガンからの復活―宗教的体験と文学(梅原猛)