出版社内容情報
京をはじめ西国の大半を戦火に巻き込んだ応仁の乱。栄華を誇った京の都を焦土と化した、この十数年に亘る大乱を新視点で把える。
内容説明
西暦一四六七年五月二六日、京に始った応仁の乱。以後十数年に亘り、西国のほとんどの地域を戦火に巻き込み、栄華を誇った京の都を焦土と化したこの大乱を新視点で把える。本作品は一九九七年度アジア漫画大会で漫画アカデミー賞大賞を受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
285
あまりにも色々な勢力が入り乱れ、分かりにくいが、時代の歯車を回しているようにも見えたが、それも日本的な革命の１つなんだろうなという理解をすれば面白く読める。2017/06/04
KAZOO
122
最近非常に読まれている中公新書の「応仁の乱」に関連して本屋に表紙を変えて登場しているので手に取ってみました。石ノ森さんのマンガでの「応仁の乱」です。まあマンガになりやすいところを中心に描かれているので大筋は理解できるようになっていますが細かいところは抜かされています。ただ原案は専門家が取りまとめておられるので外れているということはありません。講談社学術文庫版を読み終えたので日本の歴史を55冊のマンガにしたこのシリーズを読んでみようという気になっています。2017/11/26
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
56
呉座勇一『応仁の乱』がベストセラーなので、書店に行くと本書に「漫画でわかる応仁の乱」と書いたカバーを付けて売っている。旧作を無駄にせず良いと思う。という訳で読んでみた。悪くない。元来この石ノ森章太郎のマンガ日本史自体が読みやすいものではないのだが、新書を１冊読むよりは早いだろう。キーパーソンは畠山義就。なかなかの闘将で不屈の人でもある。しかし戦いの目的は私利私欲である。まあ大変な戦乱であるのはさすが漫画、よくわかる。応仁の乱を終わらせたのは山城の土一揆とは知らなかった。解説は一休について。やはり皇子か。2017/05/01
鱒子
55
何度本を読んでも理解できない「応仁の乱」。漫画ならイケるだろうと思いましたがーーダメだ、ちっとも理解できないし、ちっとも面白くない(>д<) ヒーロー不在の歴史バトルが、めっちゃつまんない事だけは、しっかりと認識できました。 次回は書き込みしながら読んでみようかな。単純な読み方では、頭に入りませんでした。要再読。2017/07/03
どぶねずみ
43
「応仁の乱」は山城国をめぐる守護権争奪戦。想像もつかない長い年月の一揆で、戦火で焼け焦がれてしまった京はどう立て直されていくのだろうか。名前しか記憶になかったこの大波乱については少しだけ理解できた気がするが、長い戦が続く時代というものには到底理解は及ばない。2021/04/13
