内容説明
良寛上人(一月六日)、新井白石(五月十九日)、毛利元就(六月十四日)など、学者、文人から武士に至るまで、日本史にその名を残す人物の逸話を一年三六五日、それぞれの命日にあたる日に寄せて、学識豊かに達意の筆で記した歴史随想。
感想・レビュー
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慶多楼
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ちょうど『真田丸』が佳境に入った時期に元和元年五月のあたりを読むというシンクロニシティがあった。2017/02/03
amanon
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一月一日から始まって、その日に亡くなった日本の著名人、あるいは著名人とまで言われなくても、その生涯に頗る興味を覚えさせるような人々の生涯、その死に様等々と綴った書である。ここしばらく森氏の著作を集中して読んでいるが、古人への隠し立てのない氏の思いに触れる度に、今の日本はかねてから受け継がれたきた日本人にあった良心を一体どこに置き忘れてきたのだろうという思いにどうしてもかられてしまう。2008/11/14