中公文庫
江は流れず 〈中〉 - 小説日清戦争

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  • サイズ 文庫判/ページ数 326p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122011533
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

開戦はすでに計画表に書き込まれた。朝鮮全土に東学党の乱が燃え上がり、遂に日本と清は朝鮮に出兵する。戦争への緊迫の過程を精細に描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

56
上中下巻の中 日本が他国の革命にいろいろ暗躍してる時代 玄洋社、出た~て感じですね。朝鮮半島からの亡命者、金玉均、小笠原やら北海道やら、色々移されて、挙句の果て、上海で暗殺されてしまう。2023/09/12

糜竺(びじく)

44
中巻ですが、まだ、日清戦争は始まっていません。そこまでに到る、外交の色々な駆け引きが色々と記されていました。いかに、何とかして朝鮮へと進出してやろうと考えている、日本の動きが、非常に野心的で、したたかに感じました。目障りな金玉均の暗殺にいたる経過が主に前半の内容です。そして、後半からは朝鮮国内で東学党の乱が起こり、それに乗じて日本が色んな口実をもうけて、乗り込もうとしていきます。伊藤博文、陸奥宗光、李鴻章、袁世凱など、色んな人物達の思惑が錯綜しており、段々と緊迫度が増していっています。下巻へと続きます。2015/10/15

しんすけ

16
中巻を読み終えたとき、当時の韓国(正式には朝鮮)が現在の日本に似て財政赤字に苦しんでいたことを痛切に感じさせられた。 清や日本の干渉が無ければ、僅かであっても再建の道はあっただろうが、それは不可能なことだった。日本も合衆国から独立できれば再建の目処は観えるだろうが、これも今の状態では不可能である。 閑話休題。 前半では甲申事変で失敗し日本に亡命した金玉均や朴泳孝の暗殺計画について語られる。 朴泳孝暗殺の陰謀は失敗に終わるが、金玉均のほうは洪鐘宇なる出世主義者をテロリストとして巧みに操り上海で成功する。2021/01/23

tama

1
どんな口実でも見つけて開戦に持ち込め というのは恐ろしい。われわれの祖父曽祖父たち。2012/09/18

Miguel

1
ようやく中巻読了。日清戦争の本なのに、中巻が終わってもまだ日清戦争がはじまりません。。。2012/02/27

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