感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro
51
北さんは『どくとるマンボウ』の名前をつけた6作品は、特別だと言っておられたが、北さんの生まれてから18歳までを綴ったこの本は、既読かどうか記憶が曖昧だったので、購入することにした。もちろん、どくとるマンボウ物なので、北さんの独特のユーモアあるの文章で書かれており、思わず吹き出してしまうところもあった。しかし、インチキな大本営発表を信じながら、一方で工場動員をサボったりする、ありのままの姿が書かれており、戦争でいつ死ぬかわからない時代を過ごした少年の姿がはっきりみえ、平和のありがたさを感じるエッセイだった。2013/08/18
双海(ふたみ)
12
「どくとるマンボウ青春期」の前編にあたるものです。2014/06/23
はりーさん
3
無邪気な少年から青年になっていく北杜夫の子供時代と、徐々に日本が戦争の泥沼に嵌っていくところが描かれている。所々で他の作品の裏話を入れてくれるのは、ファンには嬉しい。ただ、マンボウシリーズの中ではちょっと固すぎるかな。2013/11/01
つちのこ
0
中公文庫版。1979年頃読了。