中公文庫<br> お嬢さん放浪記

中公文庫
お嬢さん放浪記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122005310
  • NDC分類 915.6

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きりぱい

12
アメリカに留学することにしながら、「ほんとうの目的地はヨーロッパなのである」と言うのだから、もう不敵さがうかがえる。最初は向こう見ずな行動も後ろ盾があるから?なんてちょっとやっかみの目で見てしまったのだけれど、素晴らしくたくましい人だった!あわや逮捕!あわや命が!の危機をものともせず、溶け込みの早さと実行力で思いついたら即行動!シカゴの一夜、オランダの洪水、フランスの城と、ただ人に恵まれていたというのとは違う体験に胸がこみ上げたり、深い洞察に日本の現状を重ねて考えさせられたりもする。感服。面白かった。2011/11/25

あ げ こ

7
犬養道子処女作。根底にある思想のためか、全体的に多少独善的とも思えるきらいがあるものの、お嬢さんの奮闘ぶりには純粋に好感が持てた。始終楽しんで読む。ヨーロッパを単身で放浪するお嬢さんは信じられないほどの強運の持ち主。だがその強運に見合うだけの発想力、行動力をも持ち合わせた女性である。何とも華のある逞しさ。数々の困難をその手腕で見事に解決していく姿が小気味良い。2013/03/26

ハザマー

4
昭和23年、戦後すぐの海外渡航厳しく規制多い時代に米国、ヨーロッパに留学するバイタリティーに感服。何処の国にも、人情味ある手を差し伸べてくれる人はいるんだな。小柄な日本女性犬養道子さん、猪突猛進精神とポジティブ精神に驚きの連続でした。2012/07/28

デューク

3
戦後まもなく欧米に留学した筆者の、痛快無比な放浪記。 1948年秋、いまだ戦災の余燼くすぶる日本から、一人の女性がボストンへと旅だった。入院先で学費を荒稼ぎしたり、オランダ領事に頼み込んで無理やりヨーロッパにも留学したり、シカゴのスラム街に迷い込んだり、しまいにはフランスの古城をリノベーションしてインターナショナルハウスを作ったり。あふれる行動力と、涌くがごときアイディアと、何より周囲の驚くべき協力とで駆け抜けた青春記。わくわくとページを繰る手が止まらない、筆者の危なっかしさに引き込まれる一冊。おすすめ2018/10/06

河辺

2
1948年のアメリカ行きを始めとして、米欧各国を筆者が旅して回った際の旅行記。行く先々で、次々に現地の人々と心を開いて交流しあうエピソードの数々が面白く、爽快な気分になる。

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