感想・レビュー
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うえ
7
「神と、其祭りの為の「生け贄-として飼はれてゐる動物と、氏人と、此三つの対立の中、生け贄になる動物を、軽く見てはならない。其は、ある時は神とも考へられ、又ある時は、神の使はしめとも考へられて来たのである。遠慮のない話をすれば、属性の純化せなかつた時代の神は、犠牲料(イケニヘ)と一つであつた様に考へられる。さうして次の時期には、其神聖な動物は、一段地位を下げられて、神の役獣と言ふ風に、役霊の考への影響をとり込んで来る。さうした上で、一方へは、使はしめとしめ現れ、一方へは神だけの喰ひ物と言ふ様に岐れて行く」2018/01/19