感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
押さない
4
「肌色の月」「母子像」「予言」ミステリならば正直弱い。古典旧い作品は批判しにくい意識風潮があるが、公平に感想を言うとやはり仕掛けや心理描写が今一歩だ。2018/03/02
藤森かつき(Katsuki Fujimori)
3
中井英夫が敬愛していたという久生十蘭。「肌色の月」は題名に惹かれて青空文庫で読んだ。どんどん展開して行くので夢中で読んだけれど、ラスト少し雰囲気違う感じで不思議に感じてた。皆さんの感想とwikiで、遺作であり結末部はご夫人が書かれたことを知って納得。ちゃんと作品として完成しているのが何よりなのだと思う。「母子像」真実を知る者は誰も居ないんだなぁ、と。何とも言えない悲哀を感じた。「予言」は、不可解。短編2作は、どちらも国際色豊かな印象。2018/11/15
Jk
2
面白かった。予言がNTL/Rなので良かった。こうふんした。何も知らない新妻はやっぱ異国人に落とされないと駄目。それで純愛とか言い張るのが良い。母子像は所謂淫売な聖母であるお母様と宗教戒律で大人しく性倒錯する少年の話だったのでやはりこうふんしましたとさ。2013/09/23
さくたろう2
2
青空文庫で「肌色の月」だけ読了。やけにサッパリした終わり方と思ったら、そういう理由だったのか。推理モノはあまり好きではなかったけど、伏線の貼り方とヒントの出し加減が絶妙で早く早くと読み進めてしまいました。ミステリー好きな人の気持ちがちょっと分かって嬉しかった。2014/08/04
ぷしゅー
2
自殺しようとした主人公がある事件にまきこまれる『肌色の月』、人が人を操る『予言』、少年が本当に求めていたものを知っていく恐怖『母子像』、幸子のあとがき。これがをまとめられた本書が、わたしにとって初めての久生作品だったことは、幸せなことだと思う。2012/11/14