出版社内容情報
天才・秀才・奇才? 名門校の中でも伝統と実績で群を抜く開成、麻布、武蔵に集う精鋭たちの実態。才能を開花させる仕組みに迫る
内容説明
伝統ある名門中高一貫校の「男子御三家」は、個性は違うがどことなく似ている。超進学校ゆえに「詰め込み式の受験予備校」と誤解されがちだが、実は揺るぎない建学精神と「真のゆとり教育」があるからこそ、一流が育つのだ。全国の学校を駆けめぐる著者が、その強さの秘密に迫る。
目次
第1章 開成―毎日が運動会(開成最初の指導は高3が行う;開成に入るのではなく開成の一部になる ほか)
第2章 麻布―毎日が革命(悪口を言われても謝りつつ、人の子を教える;幕府崩壊で、すべてが水の泡 ほか)
第3章 武蔵―毎日が散歩(文字通り「本物に触れる」入試問題;いきなり答えを知りたがる子は武蔵には向かない ほか)
第4章 男子御三家のハビトゥス(まったく違うのに、似ている;通常授業の中にこそ男子御三家の凄みがある ほか)
著者等紹介
おおたとしまさ[オオタトシマサ]
育児・教育ジャーナリスト。1973年東京生まれ。麻布中学・高校卒業。東京外国語大学英米語学科中退。上智大学英語学科卒業。リクルートを脱サラ独立後、数々の育児・教育誌のデスクや監修を歴任し、現在は育児・教育をテーマに執筆・講演活動を行う。心理カウンセラーの資格、中高の教員免許取得。小学校教員の経験もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Noah
8
似ているようで似ていない、教育には決まった方法がないということか。究極は先生次第、とも言えるか。仮に受験を通った子ではなく、普通の公立校の子たちに同じことをしたらどうなるのか、興味がある。2016/10/01
入江・ろばーと
3
御三家のそれぞれの違いがその歴史から紐解かれる。「真のゆとり教育を体現している」というのも言い得て妙。面白かった。2016/09/30
きちくさ
3
ある中学の説明会で、ぜひ読んでみてください。と言われたので 読んでみた。教育は、20年30年先を見て、本物の生きる力を つける(生きるためのスキルではなく)こと。その重要性と、 それぞれ個性は違うがそれを実践する三校の表層が少し分った。 教育行政が、著者の言う方向へ向かえば、いわゆる難関私学へ 行かなくても、子供にその力をつけさせられるのに。 そうなっていないから、中学受験をしなければならない。 残念なことではあると思う。2016/06/29
ママっけろ
2
それぞれの個性が興味深く、参考になる。もちろんどんな時にも例外はあるのだと思うが。2022/03/27
kapo54
2
やや取材不足かなぁ。筆者のメッセージ的な部分がやや多い。このタイトルの本に、それは必要なかったのではないか。(※『塾歴社会』で展開されている筆者の議論は好きです)2018/02/03