金曜日の本

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  • サイズ 46判/ページ数 128p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784120050213
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

仕事が終わった。今日は金曜日。明日あさっては休みで、特にこれといった用事もない。つまり今夜から日曜の夜まで、子どものころの「放課後」気分で心おきなく本が読める!
――小さなアパートで父と母と3人で暮らした幼少期の思い出を軸に、いつも傍らにあった本をめぐる断章と、読書のススメを綴った柔らかい手触りの書き下ろしエッセイ集。

内容説明

この小さな本には、物心ついてから中学生に上がるくらいまでのあいだに、実際に起きたことばかりが書いてある―。短編小説「窮鼠、夜を往く」も収載。書き下ろしエッセイで辿る著者自身の少年時代。

目次

路地裏の猿
架空バス
夕方の手品師
舞台袖
ポータブル・レコード・プレイヤー
蛇口とヘビイチゴ
ブレーキのない自転車
赤鉛筆
ピザを水平に持って帰ること
枕の下のラジオ
ファーストミット
夜中に観た映画
空中一回転
変電所と東京タワー
金曜日の本
窮鼠、夜を往く―短編小説
あとがきのような話のつづき

著者等紹介

吉田篤弘[ヨシダアツヒロ]
1962年東京生まれ。小説を執筆するかたわら、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作と装幀の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

133
読メでお気に入りさんのレビューを拝見し手にとりました。ホントにいい意味で、特段何もない雰囲気が好きです。静かに、そしてゆったりと流れる文章はココロとアタマに静寂を与え、キモチを穏やかなモノにしてくれます。大半がエッセイの作りで、ラストに短編が収められていますが、やっぱりエッセイが格段に惹き付けられます。あくまで個人的にですが、作風というか文章が春樹さんに似た感じがしてると思ってますので、平坦に感じる文章であってもよくよく読み返してみるとココロのどこかにスッとおさまってくれます。リラックスして読めました。2021/01/10

kinkin

112
物心がついたころから12歳ごろまで著者の吉田篤弘さんの子供時代のできごとと短編からなる本。今はデジタルの時代のせいかいろんなものが容赦なしに身の回りに降ってくる。吉田さんの子供時代わたしとほぼ同じ昭和の子供時代はまだぼんやりした優しい刺激だったように思う。そしてなにより本が大好きでビートルズが気に入ったところが私とかぶさってとても親近感をもって読むことが出来た。分厚い本ではないけれど大きい本ではないけれどその分、何回でも読んで飽きないものがこの本には備わっている。本好きの人にはぜひ読んでもらいたい一冊。2019/05/25

あや

112
読み終えた今日は金曜日ではないけれど、ゆったりとした自分だけの時間にひっそりと読み終えた。 私も小さい時から図書館や本屋さんなど、色んな本に囲まれた中で、本の背表紙を眺めるだけで何とも言えず落ち着く子供だった。 背表紙を眺め、これ!と思った本を手に取り、その本を購入して家で開く時の何とも言えない幸福感。 そういう温かい気持ちを思い出させてくれる本でした。 2018/02/04

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

94
85/100点 著者の幼少期の思い出を綴ったエッセイ。いやー面白かったです、好きですこの本。吉田さんの小学生の頃の生活の中での、1970年当時の音楽や東京の情景・世相などが描かれていて、昭和感溢れる一冊となっています。まだ社会全体は豊かでは無かったかもしれないが、活気と温かみがあった時代、懐かしく読ませていただきました。収載されている短編小説「窮鼠、夜を往く」も面白かったです。唯一の不満はページ数が少なかったところだけです。もっと読みたかったぁ~!2018/03/19

けんとまん1007

91
クラウトエヴィング商会の顔も持つ吉田さんの幼少期を綴ったものがたり。そうそう、物語ではなくて”ものがたり”だよね~。淡々と進むなかで、いろんな想い出が出たり引っ込んだり、また出てきたり。自分の小さい頃の思い出が、突然蘇ってくることがあるが、それに似たものを感じた。他の曜日の本も書いて欲しいなあ。2018/03/21

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