亀と観覧車

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120048524
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

純愛か、背徳か。ホテルの清掃員をしながら夜間高校に通う涼子は、ある日、小説家の南馬と出会う。「ヘンな人」でしかなかったその存在が、涼子の人生を静かに、そして大きく動かしていく―。青春ミステリの奇才が原点に戻って描き上げた傑作長篇。

著者等紹介

樋口有介[ヒグチユウスケ]
群馬県前橋市生まれ。『ぼくと、ぼくらの夏』で第6回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞。『風少女』が第103回直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

120
樋口有介は、新作中心に読んでいる作家です。亀と観覧車と何の関係があるのかなぁと思って読み始めました。両者は直接関連しませんが、亀も観覧車も本作で重要な役割を担っています。現代を生きる定時制高校の女子高生が主人公ですが、思いっ切り昭和の匂いがします。不思議な雰囲気の小説で、どんな展開になるか楽しみで頁を捲り一気読みしました。老作家の死に様は男の理想形かも知れません。2016/06/13

Yuna Ioki☆

50
1540-236-13 底辺生活から抜け出したい女の子と名の売れた小説家との逃避行生活。愛に年齢は関係ないとはいうものの。。。なんだか理解しづらい。。。2016/07/09

ga

31
装画と題字のフォントにズッキュン♡装丁すごく素敵!生活保護家庭の女子高生スズコちゃんの狭い生活範囲と知識レベルの低さ&保護費と娘にたかるどーしようもない両親。淡々と起伏なく語られる葛西での暮らしは薄いグレーがかったモノクロな世界。そこにパステルイエローが加わった位から急展開。ま、好み分かれそうだけどイチャイチャも含めて、先生のバスタブも料理も、亀の食べ方も私は好き。どこか違うんだけど映画「アメリ」のイメージもあり。実際はこんな風にいく訳もなく、エピローグの光溢れる場所までのファンタジーだと思いながら♡2016/10/18

るっぴ

29
寝たきりの父、鬱の母を持つ涼子の話。こんなに娘の金をに手をつけ、パチンコに通う母が、いるのだろうか? 南馬先生との関係は異様な感じ。2016/06/15

クボタ

24
初期のころから樋口有介の作品読んでいるが、これを含め最近の作品はつまらない。「ぼくと、ぼくらの夏」、「枯葉色グッドバイ」などは文章も上手いなーと感心して読んでいたが最近は不調なのではないかと思ってしまう。次作はやはり樋口有介だと思える作品期待しています。2016/07/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10892055
  • ご注意事項