環八イレギュラーズ

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環八イレギュラーズ

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  • サイズ B6判/ページ数 359p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120046520
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

コミュニケーション障害かつオタクな高校2年生の喚子の身体に「何か」が侵入してきた。それは脱獄囚を追って他の宇宙から来た「刑事」だと名乗り、30分以内に同級生の弟に触れないと喚子の人格が消えると通告。なんとか触れると、「何か」は同級生の弟へ、彼の人格は喚子の中へ転移してしまう。元の身体を取り戻すため、喚子ら2年B組イレギュラーズは刑事の捜査を手伝うことになるが…!?ちょっと不思議、たっぷり友情、とことんエンタメ登場。

著者等紹介

佐伯瑠伽[サエキルカ]
東京生まれ。受賞歴なし。『環八イレギュラーズ』でデビュー。スタンド名:ロング・アンド・ワインディング・ロード(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キキハル

30
コミュ障でオタクな喚子が、自閉症の泰弘と文字通り一体となり、邦治、茜とともに世界を救うお話である。未知の知性ウィルス生命体の刑事が脱獄犯を追う物語でもある。終始、熱量を保ちながら疾走するのが心地よい。大人顔負けの議論を戦わせ、対処法を探る彼ら。ちゃんと自分たちの限界を弁えているところなど、高校生とは思えぬ優秀さである。若者らしい甘酸っぱい場面や、喚子の変化も楽しい青春エンタメだった。2015/01/27

霜月

22
コミュニケーション障害JKと自閉症男子がどうやって世界を救うのかが気になって。作者の自閉症児の捉え方を知りたかったのもある。ルールが分かりづらく、すらすらと解いていく高校生たちの回転の良さが際立っていた。しかしよく考えられてて感心してしまった。なるほどなぁ・・・。自閉症の子供を持つ親としては少し救われた感もあり。全体的に良くまとまっていて楽しめた。本当にそれでいいのか?と言う気もするが、人にも宇宙人にも優しいお話だった。2015/01/04

niisun

17
新人作家のデビュー作らしく、エネルギッシュでいきいきした文章が好印象でした♪ 学園モノのSFというんですかねぇ。 話が徐々に大事になっていくとともに、疾走感が増していくあたり、映像作品にしても楽しめそうです。 登場する高校のクラスメイトたちが個性的なようであって、意外とみんな“できすぎ君”な感じが、もう一歩!かなぁ。この勢いとエネルギーがあるうちに、もう2〜3作品書き上げてほしいですね♪2015/01/11

緋莢

15
<光ケーブルの中心軸上をつきぬけて、もうひとつのサーバーへ刑事は跳んだ。しかし遅かった。おそらく数ナノセカンドの差で、脱獄囚はもうそのサーバーにはいなかった(中略)電柱から電柱へ架けわたされた回線上で、光速度での逃走と追跡が続いた>この作品の冒頭部分。これ読んで、「電光超人グリッドマン」を思い浮かべました。といっても、グリッドマンのような話になる訳じゃないんですが。“刑事”は コミュ障でオタクの女子高生・喚子の身体に侵入。喚子は自分の身体を取り戻すために、同級生と共に“刑事”の捜査を手伝うことに(続く2020/10/15

外道皇帝

14
宇宙から犯罪者を追ってきたプログラムで出来た刑事は同級生の弟の中に入り、弟の意識は高校2年生の喚子の中に同居することになってしまった。そして同級生たちと刑事が協力して犯罪者を追い詰めることに。刑事の出すルールを読みながら、SF設定を活かした論理ミステリかと思っていたらどんどんルールが難しくなり途中で推理放棄。半ばまでの犯人を特定しようとするあたりは非常に面白い。そのままクラス内だけでのクローズドサークル物だったらもっと好きかも。微妙な結末だったのだけど喚子は本当にそれでいいのか?2014/11/28

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