井上ひさしの読書眼鏡

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  • サイズ B6判/ページ数 195p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784120042942
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

井上ひさしが見出した、面白い本、恐ろしい本。『読売新聞』連載、遺稿となった書評集。

目次

井上ひさしの読書眼鏡(不眠症には辞書が効く;知識を磨く二冊の事典;古本、今が絶好の買い時;歴史教科書、徹底論議を;絶望からつむぐ希望の言葉;三番目はサイモン ほか)
米原万里の全著作
藤沢さんの日の光

著者等紹介

井上ひさし[イノウエヒサシ]
1934年生まれ。上智大学仏語科卒。「ひょっこりひょうたん島」など放送作家として活躍後、戯曲・小説などの執筆活動に入る。小説では『手鎖心中』で直木賞、『吉里吉里人』で日本SF大賞および読売文学賞、『腹鼓記』『不忠臣蔵』で吉川英治文学賞、『東京セブンローズ』で菊池寛賞、戯曲では「道元の冒険」で岸田戯曲賞、「しみじみ日本・乃木大将」「小林一茶」で紀伊國屋演劇賞および読売文学賞、「シャンハイムーン」で谷崎潤一郎賞、「太鼓たたいて笛ふいて」で毎日芸術賞および鶴屋南北戯曲賞など、受賞多数。2010年4月永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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桜もち

50
読書に関する本は大抵面白い。井上ひさしの書評集だから面白く知的なのは言うに及ばず。読売新聞連載だったというから、一つ一つが簡潔で読みやすい。辞書や辞典の紹介が多いのが新鮮。パッと見おもしろくないから、普通、人にオススメしないだろうという本ばかり載っていて、でも読んだら自分も読みたくなるから、そこがすごい。辞典は不眠に効くというから試してみたいし、『新撰組読本』『ロシアは今日も荒れ模様』も気になる。2018/01/01

もりくに

26
井上ひさしさんの多くの箴言の中で一番有名なもの。「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに (後略)」箴言を吐く人の多くが、そうできないなか、井上さんの小説や戯曲などは、箴言のとおりにできていて、すごい。この本は且って、読売新聞に載せた書評(フェイクニュースを一面に載せる今の新聞ではない。)と、奥さんのお姉さんの米原万里さんの全著作の短評と藤沢周平のスケッチからなる。井上さんは、その日に届いた書物を「すぐ読む」「そのうち読む」「いつか読む」に分ける。2018/08/02

AKIKO-WILL

13
井上ひさしさんは、米原万里さんの書評を書いていたのでどんな人なのか?気になり借りました!ひょこりひょうたん島の放送作家であり、劇作家、小説など物書きの人が読む読書録はどれも興味深い本でした!日本語への愛も感じますし、歴史教科書についての内容もとても良かった。自分の考えを押し付けるのでなくやんわりとでもハッキリと著者の考えを聞くとなるほどと思うのと同時に今は亡き人だと思うと残念に思いました。もっと色々教えて欲しかったなぁ…彼の他の作品も是非読んでみたいと思います。2013/10/30

雨巫女。@新潮部

10
《私‐図書館》しかし、辞書を読むなんて…、面白そう。("⌒∇⌒")2011/12/10

かもめ通信

9
2001年1月から2004年4月にかけて、足かけ4年にわたり『読売新聞』読書面に連載された34編の書評コラムの他に「米原万里の全著作」(展覧会図録より)と「藤原さんの日の光」(文春ムック「蟬しぐれ」と藤原周平の世界より)を同時収録した1冊。 こういう本は読みたい本が一気に増える危険があるから、なるべく避けて通っていたのだけれど、先日思わぬアクシデントで活字切れの危機に?!慌てて手近にあったこの本を借りたら……やっぱり誘惑の宝庫だった。2014/02/12

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