物語批判序説 (新版)

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物語批判序説 (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 307p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120040542
  • NDC分類 904
  • Cコード C0095

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

加藤

2
"つまり、なにも語れなくなってしまうという状態に置かれたとき、はじめて人は何ごとかを知ることになるのだ。実際、知るとは説話論的な分節能力を放棄せざるをえない残酷な体験なのであり、寛大な納得の仕草によってまわりの者たちと同調することではない。何ものかを知るとき、人はそのつど物語を喪失する。これは、誰もが体験的に知っている失語体験である。言葉が欠けてしまうのではなく、あたりにいっせいにたち騒ぐ言葉が物語的な秩序におさまりがつかなくなる過剰な失語体験。知るとは、知識という説話論的な磁場にうがたれた欠落を(続く)2020/02/11

Veller-Mik

1
いよいよもってこのような評文を書くことそれ自体を躊躇わせる一冊。入れ子のような…薄皮の重層のような…法則性の確立を恣意的に避け続けるこの混迷。“複製技術時代”や“作者の死”といった、その筋にはお馴染みの名文句についてもアクロバティックに解体しアクロバティックに引っ付け直すかのごときキレッキレの筆致。1850年というターニングポイントはそれ自体がどうしたということではなく、ただ《流行語》時代と《問題》時代の過渡を強調する方便…マクガフィン…?…であるがゆえに、1850年という数字がただ数字として突出する。2016/07/14

ぜっとん

1
非常にスタイルに自覚的な本だった。抽象に輪をかけて抽象な話を具体的に喋ろうとしてタームに気を配りすぎた結果、解読するような読み方を求める本になっている。それでいて翻訳不可能とか言い出すから、わからん奴にはわからん! という姿勢なのかもしれない。面白いけどよくわからなかった文章もそれなりにあって、実際言いえて妙なのか煙にまかれているのかもよくわからん。多分頭のいい人なのだろう、蓮見さんと云うのは。2013/12/10

なかち

1
フロベールの『紋切り型辞典』、流行語の発生、流行語としての「芸術家」、今言う「芸術」という言葉が生まれたのは19世紀、芸術も「模写・他者の言葉」、無意識の規定・抑圧、「神死セリ。ストップ。遺言ナシ」。紋切り型の物語・芸術。2010/09/09

トックン

0
あまりに凡庸な書。バルトが『作者の死』でしたように、蓮實は紋切り型の物語を批判し、返す刀で物語の用心棒を演じる。キーワードは<浅さ>。対象と浅く戯れることをある種のエチカとする。フローベール、プルースト、サルトル、フーコーを完結=終りを志向/思考/嗜好する紋切り型とし、「説話論的な磁場」に生きる我々もまた紋切り型の存在(他者の言葉を用いる)とし、外部を遮蔽する。しかし、フィクションとして外部は存在しうる。ので紋切り型(他者の言葉)を神経症的に信頼しきるのではなく浅く失語症的驚きをもって戯れる実践。2017/06/27

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