女帝の歴史を裏返す

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  • サイズ B6判/ページ数 198p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120036835
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C0095

出版社内容情報

女帝は二の次的存在ではなく政治力・外交力を持った国の大黒柱だった――数々の歴史小説で描いてきた著者が通観する人間的魅力溢れる女帝たち

内容説明

通説の陰に隠された権力者の素顔。古代から江戸に生きた八人の女帝たち。

目次

推古天皇―御存じですか、東洋最初の大女帝
皇極(斉明)天皇―大工事の謎を残して
持統天皇―栄光と悲劇を一身に
元明天皇/元正天皇―聞いてください母と娘の思いを
孝謙(称徳)天皇―恋に生き、愛に死し…
明正天皇/後桜町天皇―「マサカ」の出現、両女帝

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りー

3
初版が2005年。推古、皇極、持統、元明、元正、孝謙、そして江戸時代の明正、後桜町天皇を取り上げたエッセイ。(江戸期の二人はオマケくらいの量。)物語を書くときはご自分で家系図を必ずつくってから書かれるそうです。「蘇我の血を引く女性を赤で塗ると系図全体が真っ赤になります」うん。本当に。皇家vs藤原または天智系vs天武系と見えて、裏返すとバチバチの蘇我vs藤原ですね。聖武の母、宮子が変わり目。乙巳の変の後も形を変えてここまで続いたんだー。作者が習った敗戦前の歴史との違いも面白かったです。2018/04/04

rinrin

3
永井路子さんの歴史エッセイ、特に女性に焦点をあてたものは本当に興味深く面白い。2015/08/12

1
★★★★☆ 再読。そうだった。前にこの本を読んだ時、永井路子の歴史小説を読まねば、と思ったんだっけ。『炎環』とか『この世をば』とか「美貌の女帝』とか『北条政子』とか。図書館本。2017/02/24

Hisatomi Maria Gratia Yuki

0
古代の女帝なめんなよ、という小説家の気概をびしびしと感じる本。もしかしたら大化の改新はマザコン中大兄を皇極が操って…などと妄想が拡がります。薦めてくれた友人に感謝!2014/03/12

サチ

0
図書館で借り読み。講演を本に書き起こしてみた系の本文は賛否両論パックリ分かれるんだよなあとか思いつつ、女史のお声を思い出しながら読み始める。久方ぶりの永井節。相変わらずの豊富な参考文献や論文や双系制の家系図に裏打ちされた理論展開は流石。ご本人は「所詮は小説家の妄想ですから」的謙遜をされているが、その説得力が半端ない。天下の大家(おおとじ)しかり、『日本書紀』=「所詮は勝者藤原氏に都合の良い歴史」という視点しかり、蘇我王朝の考え方しかり。アンチ藤原氏派としては、もうちょっと蘇我氏に頑張ってほしかったなあ。2014/01/05

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