内容説明
小笠原諸島・父島―人口二千人の洋上の楽園に、殺人事件は似合わない。「亜熱帯の東京」で連続殺人!?書き下ろし長篇ミステリー。
著者等紹介
樋口有介[ヒグチユウスケ]
1950年、群馬県前橋市に生まれる。国学院大学中退後、業界紙記者などを経て、88年に『ぼくと、ぼくらの夏』で第六回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞。次作『風少女』が直木賞候補となる
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感想・レビュー
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なつ
17
サスペンスかはたまたミステリーか。簡単に体を重ねすぎやしませんか。淡々と過ぎた感じはするけれど、殺した動機やそこに至る人間関係の、都会とは違う複雑さ。そしてしがらみ。答えはわかったけれど、あっさりと受け入れてしまった。でも読みやすかった。2016/09/15
ジュール リブレ
14
舞台は夏の小笠原。東京から里帰りした主人公が中学時代の同級生に出会う話から始まって、でも、事件は起きてしまう。島ならではの複雑な人間関係と密室状態。ラストの謎解きは。。。樋口さんらしい、美少女が何人も出てくる一冊でした。2014/07/05
カロリーナ
3
☆4 樋口さんの小説の雰囲気が好み。以前かなりSF色の強い『夢の終わりとそのつづき』を読んでいたから、今回の藤井くん程度は許容範囲。ほんと人生って海泡のようですね。ミステリーはおまけで、青春小説。2012/04/29
どすきん
2
柚木草平や風町サエのシリーズには無い暗さは、最近では『亀と観覧車』にもあったか。「最近どう?」「結婚する事になった」「おめでとう」「もう少し、押してくれればよかったのに」「すまない」などという会話もした事があったなぁ、と遥かな昔を思い出すのであった。2017/06/20
仮定体
2
真犯人はだれか?情報を散らして読者を惑わすようにしているが、ただわかってもそれほどインパクトがない。 だらだらと続く島の夏休み。それはそれでいいものだけれど。2013/06/09