内容説明
女性の存在意義とはなにか。近世武士の家庭をモデルとした近代サラリーマンの家庭は、いま大きく変貌しようとしている。話題作「妻無用論」をはじめ著者の女性論・家庭論の代表作を網羅する。
目次
1(女と文明;アフガニスタンの女性たち;タイの女たち)
2(家庭の合理化)
3(妻無用論;母という名のきり札)
4(家事整理の技術について―家事整理学原論1;すてるモノとすてられないモノ―家事整理学原論2)
5(あたらしい存在理由をもとめて;女と新文明)
6(情報産業社会と女性)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
K
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(1988,367)主婦不要、妻無用、これからは男も女も同質になるという今から30年前の書の予言は当たってる。家事や育児を擬装労働としている点、家事は当たってるが育児は孤立や情報過多のため、新たなストレスとなっていることは外れてる。「ていねいな暮らし」派は聞きたくない内容。問題は、そうなると結婚の意義がなくなる点である。そこはスルーだ。また、主婦は専門職であるという女側が作り出した神話は、司書は専門職であるという戦後進歩的図書館人が作り出した神話と激似という発見をしてしまった。誰かと語り合いたいが無理だ2020/08/25