内容説明
発想を中世以来の様式に求めながら、老と若、女と男、光と闇、そして夢と現実とのありうべからざる交錯と混沌とを、底光りのする言葉に紡ぎ出した新たなる幻想的連作綺譚５篇。
目次
景清（景清）
幽（かく）れ窓（蝉丸）
夜光の鏡（江口）
冬の宴（野守）
青裳（二人静）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らびぞう
6
「景清」「幽れ窓」「夜行の鏡」「冬の宴」「青裳」の短編集。どれも、読了後、怖さ（人の情念とか）をひたひた感じる。特に「景清」は、後からじんわり怖さがやってくる。もっと、日本の古典モノを知っていたら、良かったのかもしれない。2014/06/28
Ruto
2
図書館。皆川博子作品。人間の情念の怖さを感じさせる小説集である。2020/04/04
