感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
踊る猫
8
一体どうなってしまったんだ? 読んでも読んでも展開されるのは緊張感を欠いたストーリーの連なりで、日常生活の他愛ない話がただただ続くだけという……いたずらに難解なものを有難がるのは滑稽というものだろうが、これではあまりにも平板に過ぎて全然面白く感じられない。かつての吉田知子作品にあった緊張感はなくなり、弛緩した世間話に延々とつき合わされてしまって、読んでいて激しい眠気に襲われてしまった。本書の意義は庄司肇『吉田知子論』を読めば少しは分かるのだろうか。取り敢えず現段階ではこんな感想になってしまう。申し訳ない!2016/04/21