物語批判序説

物語批判序説

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  • サイズ B6判/ページ数 307p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120013690
  • NDC分類 904

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なめこ

2
読むたびごとに足の竦むような思いが強まっていくおそろしい書物。他者の言葉で他者の問題を語らざるをえないこの時代の言説にあって、どうすればその言説からいくらかは自由でいられるのだろうか。知的に未熟で臆病なわたしなどはもう何も言えなくなってしまう、とおもう。そして今度はバルトとともに、読む。2016/01/28

ゆう

1
「バルトは、「作者」を徹底して排することを前提として構築される「テクスト理論」の最良の部分を、それが超=虚構として必然的に含むだろう流通する言葉へと変容させ、それを「作者=神」の《メッセージ》とは異質の脱=文脈的な運動にゆだねさせるのだ。」難しかったが、読み進めて最後にようやくなんとなくこの文章が理解できた。卒論の担当の先生は、4年間を通じてこの事を伝えたかったのではないか。表層と戯れることという言葉が、先日読んだ『存在の耐えられない軽さ』に共通するものを感じた。2015/07/05

水野洸也

0
わたくしはこの書物を敢えて彼の最高傑作だというに及ぶまい。ただ、この書物のページをめくるうち、幾度となく顔を上げ、他の書物に移りたい気持ちを抑えつつ、それでも説話論的世界に片足を突っ込んだ身として、その時代にふさわしく、最後の一ページをめくってしまった際、途方もない満足感を得られたということは確かである。2018/02/02

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