内容説明
一家族のさりげない日常生活を捉え、爽やかな風の吹き抜けるような新聞小説と絶賛を博した「素顔」と、「聖夜」「地震」単行本未収録「早春」等7短篇。
感想・レビュー
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Mayu
4
馬淵家の人々、の以前のお話を読みたくて。燈火よりは、事件らしい事件と言えるようなことが起きて、起承転結がはっきりしているような気がしました。全体的には家族のなんとなく良い雰囲気が描かれていながら、ちょっと不穏な空気もちらほら、というのがすごいリアルな感じで、それを眺めているのがきもち良い、というようなお話かなぁ。過去に苦労した土地を訪ねる、古戦場跡めぐり、がおもしろいなと思って、私もやりたくなりました。素顔、以外の短編?は、もっと色っぽい?お話でしたが、私としては結構健康的な感じがして好きでした。2016/12/08