出版社内容情報
生涯をかけて日本人にとってのキリスト教を追究した遠藤周作のすべてを全十五巻に集大成。第一巻は米国人捕虜生体解剖事件を描いた傑作「海と毒薬」ほか二篇。
内容説明
米国人捕虜生体解剖事件を描いて罪の意識を問うた初期長篇ほか3篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さとっぺ
2
「青い小さな葡萄」「海と毒薬」「火山」の三編を収録。遠藤周作は「深い河」しか読んでいなかったが、「火山」もキリスト教文学の傑作の一つだろう。火山を題材に、日本人と欧米人の死生観の違いをうまく描き出している。果たして火山は噴火するのか。クライマックスに向けての盛り上がりと、意外な最後に深い余韻が残った。2008/11/13
山女
1
実は私が読んだのは旧版の遠藤周作文学全集1なので、短編が多いのよね。海と毒薬も火山も入ってないのよね。若い青い作品群。言葉の並び方選び方が正調で美しい。2010/04/30
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0
どれも読み応えのある作品だった。2014/09/16