目次
文科気質理科気質「座談会」(臼井吉見;奥野健男;村松剛)
ベストセラーの新顔「談話記事」
仮面のウソと真実「談話記事」
映画「審判」のもつ現代的意義「エッセイ」
作者と作品との関係「エッセイ」
SFのたのしさ―小松左京著『復活の日』「エッセイ」
因果律「エッセイ」
あとがき―『無関係な死』「エッセイ」
目撃者「テレビドラマ」
白い朝「シナリオ」〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
2
回帰が作る分身/原点とは回帰的時間によって見出される分身だ、と彼は考える。この時間は、近代国家とその技術が作り出す歴史や書物の一回的かつ直線的時間に反する。デビュー作『終りし道の標べに』を20年ぶりに改稿する彼は、回帰の時間を行使し、書かれる時間より編集する時間を前景化させる。多くの自作をリライトし、バージョン化した彼は、この時間のリアルこそカフカに回帰する理由だと考えた(「映画『審判』の現代的意義」)。シナリオ「第四間氷期」が書かれ、死体が観客に話しかけて急に幕となる「おまえにも罪がある」が上演される。2017/02/19
わとそん
0
ふつう2011/11/26