内容説明
昭和20年8月。敗戦、占領下、焼跡闇市…未曽有の体験の中から、戦時中抑圧された文学の力は一斉に噴出し奔流となる。高度経済成長を経て肥大した大衆社会の多様化と拡散。困難な状況を迎えつつある戦後文学史。
目次
戦後文学の出発(昭和20年~昭和25年)
マスコミの中の文学(昭和26年~昭和35年)
高度成長下の文学(昭和36年~昭和45年)
文学の多様化と拡散(昭和46年~昭和55年)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
95
昭和20年の敗戦以降、戦時中に抑圧された文学は一斉に噴出し、やがて高度成長期を経て多様化と拡散の時期を迎えた。そこに至るまでの軌跡を豊富な写真資料とともに振り返る戦後文学史。第2弾のこちらでも作家たちの原稿や書、刊行された初版の装丁など、見ているだけで嬉しくなってしまう。そして当時絶対に生まれてなかったはずなのに懐かしく感じるのは不思議。長い歴史の中で残り続けていく作品の価値というものを、あらためて感じることのできる1冊だ。 2014/03/18
モトザワ
1
古本屋でゲット!アルバム、とあるように、写真が豊富なのが嬉しい。意外な組み合わせの人物が、同じフレームのなかにいたりすると、感動します!2012/09/28