新潮現代文学 〈37〉 小島信夫

新潮現代文学 〈37〉 小島信夫

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  • サイズ B6判/ページ数 380p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106205378
  • NDC分類 918.6

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

袖崎いたる

5
柄谷行人の解説。小島信夫を近代文学がそうあるような垂直的な力の不在や追求に関知せずに、あくまでも中間にとどまり続ける認識者および認識行為を描く点を強調している。ポストモダンやね、と。言語障害を取りあげて、言語に生きさせられているような主体、作家、小島信夫。2020/07/16

訃報

5
「ついてくるな、といったやろ。またそんなタニシみたいな顔をして泣くう! いややな。」2014/10/26

引用

2
社会構造とキャラクターということをよく思った、あまり独立していない自己と厳然と立ちはだかる他者みたいなことが多い気もする。あと「島」は特によく分かった。2020/01/04

たなしん

0
「島」は何だかヘンテコな作品。都市と農村的な対立軸を見出しディストピア小説的に読めないこともないけれど、そういう読み方に引きつけた途端読めなくなってしまうような、どこかずれた面白さが印象的でもあり、不気味でもあった。そのずれは滑稽さとも言えるのだけど、やたら不謹慎かつ場違いな感じで、やはり捉えるのが難しいと思います。罠と言っても良いのかもしれない。同じ罠が仕掛けられた「抱擁家族」は私小説としてもちゃんと読めてしまう巧みさで、ところが面白がろうとすると底が抜けて行く。とんでもないものを読んだという気分です。2012/01/16

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