新潮新書<br> 新聞社崩壊

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新潮新書
新聞社崩壊

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  • サイズ 新書判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106107535
  • NDC分類 070.21
  • Cコード C0236

出版社内容情報

舞台裏を全て知る元朝日新聞販売局の部長が、独自のデータを駆使して新聞社の窮状を徹底分析!元朝日新聞販売局の部長が徹底分析! 減り続ける部数、紙面不信、高い代金……限界を迎えつつある新聞ビジネス。独自のデータを駆使した全国四十三紙の経営評価で、消えてゆく新聞社の姿が見えてくる。

畑尾 一知[ハタオ カズトモ]
著・文・その他

内容説明

十年で読者が四分の一減り、売上はマイナス六千億円。新聞業界の地盤沈下が止まらない―。限界を迎えつつあるビジネスモデルを、元朝日新聞販売局の部長が徹底分析。独自データを駆使した全国四十三紙の経営評価から、生き残る新聞社と消えてゆく新聞社の姿がはっきりと見えてくる。「新聞代は高いのか」「“押し紙”というタブー」「スクープで部数は伸びない」など、記者が知らない新聞販売の窮状と未来をレポート。

目次

第1章 雲散する読者
第2章 なぜ新聞代は高いのか
第3章 新聞社の崩壊―北海タイムスの廃刊から何を学ぶか
第4章 暮色の新聞社群
第5章 新聞業界最大のタブーに迫る
第6章 復活のための改革案

著者等紹介

畑尾一知[ハタオカズトモ]
1955(昭和30)年兵庫県生まれ。東京大学文学部卒業後、77年に朝日新聞社入社。2015年に同社を退社するまで、主に東京本社販売局に勤務。2000年に流通開発部長、2003年に販売管理部長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

29
1980年代の映画「社葬」は新聞社の内部を赤裸々に描いた面白い映画でした。編集と販売の確執がとてもシビアだったのが印象的でした。本著は販売の側面から見た新聞社の経営論。生き残りには夕刊廃止や値下げなどの改革が必要だと提唱しています。2018/03/03

金吾

26
新聞社の危機的状態を新聞社員であった著者がわかりやすく説明してくれています。不動産等に触れていないため、想像よりは危険なイメージを受けました。紙の新聞がなくなった場合の5点の予想は、ずっと情報を独占し恣意的に報道していた紙媒体がやってきたことだろうと感じました。2023/12/03

hk

22
”アカが書き、ヤクザが売って、バカが読む” 昭和中期ごろの新聞販売網への揶揄だ。新聞社編集局が書いて、別資本扱いの系列販売店が売る。その間を取り持つのが新聞社の「販売局」だ。新聞社には大きく分けて編集局、広告局、販売局がある。その中において編集局が花形であり、販売局はあくまで傍流扱い。著者はそんな「販売局畑」出身だ。新聞社社員による書籍は枚挙に暇がないが、概ね編集局畑の人物による出版物だ。だが本書は販売局畑の人物が上梓しているので新たな視座が得られるかと期待した。しかし、肩透かしを食ってしまったようだ。2018/07/13

おおにし

21
新聞の読者数は2015年までに過去10年間で25%減少、今後10年間で30%減少すると予想されている。それでも新聞ビジネスはまだ十分に投資する価値があると著者は述べているが、果たしてそうであろうか。小学校で先生が古新聞を持ってくるように言っても、それが何なのかかわからない児童がいるそうだ。新聞の存在自体が岐路に立っているのではないだろうか。今更値下げしたところで読者が簡単に戻ってくるとは思えない。タイトルは新聞崩壊とすべきかも。2018/12/14

リキヨシオ

20
新聞業界に関する書籍は「元記者」が著者で「記事」「内情」に関する内容が多いイメージがあったから「営業・販売」視点で新聞社の「経営」に関する内容だったのでとても新鮮だった。売り上げ=購読者が減る一方で、価格の値下がりのない「紙の新聞」の現状は厳しく、近い将来崩壊する可能性が高い新聞業界は一体どうすればいいのか?崩壊した新聞社の経緯、新聞本社と営業所との複雑な関係、紙の新聞への是非、未来の新聞の可能性など、とても興味深い内容だと思った。2018/11/30

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