新潮選書<br> ビッグデータの罠

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新潮選書
ビッグデータの罠

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106037597
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0336

出版社内容情報

ビッグデータはいいことだけじゃない。「同意する」を安易にクリックすると、こんな恐ろしい結果に――。新・監視社会への警鐘の書。

内容説明

あなたのクラウド・データは見知らぬ国に保管されている!ビッグデータはいいこと尽くめじゃない。電話番号、スケジュール、写真、ドキュメントなど、クラウドに委ねることが当たり前となった時代、膨大なデータを誰がどう管理・活用しているか知っているだろうか?無料、便利さと引き換えに少しずつ侵食される個人の情報。プライバシーを脅かす「新たな監視社会」に警鐘を鳴らす。

目次

第1章 アカウントと人格
第2章 増殖するデータ
第3章 監視されてもいい
第4章 情報革命の次の潮流
第5章 被監視者が監視者になる時代
第6章 私たちは「危うさ」をどれだけわかっているのか

著者等紹介

岡嶋裕史[オカジマユウシ]
1972年東京都生まれ。中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程修了。富士総合研究所勤務を経て、関東学院大学経済学部准教授、同大学情報科学センター所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鳩羽

12
道具というよりは、なくてはならないインフラの一つになったインターネットは、個人の能力や記憶を外部化するものであり、それらの管理は本来個人に属するものであるはずなのに、個人の知らないうちに認めたくない方法で利用されうるという内容。それは安全性よりも利便性や低コストを選択した個人の責任なのかもしれないが、いまや知識が無くても、子供でも利用するものなので、利用者目線のサービスにするべき、プライバシーに配慮したものを選んでいくべきという提案。確かに情報収集されることを拒めるかというと、それは難しいとは思う。2015/12/23

中年サラリーマン

11
ビッグデータのいい面と危うい面を記した本。ただ、車が交通事故という危うい面を持ちつつも利便性のすばらしさから広まったようにビッグデータも広まっていくだろう。その理由は、「予測」という機能である。アマゾンのお客が購入するものをあらかじめ予測して近くの支社にあらかじめ配達しておくといったもの。ただ、予測の仕方が人間と全然違う。人間は因果関係から予測するが、ビッグデータを使った予測は因果関係ではなく相関関係から予測するというもの。アプローチが全然異なるのでうまく使えば人間とうまく共存できるかもしれない。2016/12/02

ちいちゃん

8
個人情報について今一度考えさせられる。気づいた時には手遅れになっていたなんてことにならないようきちんと考えるべき。2016/05/24

Schuhschnabel

7
身の回りのスマートフォンやパソコンは、もはや単なるモノではない。これらは、自身の個人情報をアウトソーシングしている、ある種の分身である。この本を読んで、この当たり前のことを再認識させられた。さらに、今後ウェアラブル端末が普及すれば、IoT(Internet of Things)の時代から、IoH(Internet of Humans)の時代へと移り変わっていくだろう。ユーザーの側としては、もう少し個人情報を自己管理していくという時代の変化に敏感でいた方がいいのかもしれない。2018/03/08

まこ

6
アプリのインストール時、位置情報を取得するという注意書にさらりと了承する友人。SNSに自宅周辺だと写真をアップするあの子。彼氏だからととても私的な写真まで気軽に撮らせる彼女。情報に対する警戒心が薄すぎて、今の社会が気持ち悪いと思っていた時、本書が目に止まった。パソコンや情報関連に疎い人でもわかりやすい言葉で、現在の情報社会に対する警鐘を鳴らしている。技術を発展させるためにも、情報はオープンであるべきという技術先行の世界。個人の情報保護に関してはまだまだ甘い。少なくとも今は、自分の情報は自分で守るしかない2015/05/15

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