感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井月 奎(いづき けい)
34
折口は「人が人である様子、人として普遍のもの」を考え続けていたのだと思います。神や宗教を抱き、死への恐れとそれに伴う生への愛着。細分化する文化、文明、暮らし、思考という大きなうねりをもつ大海のような世界に自分を確立するための錨を見つけようとしていたように見えます。この本はその思いを深めてくれました。その一つとして、折口の被差別部落の人に対する行いがあります。自らの心無い仕打ちと後悔、そしてその奥底にある同胞としての愛情。それらが後年にも彼の心に鎮座して「まれびと」の着想にもかかわっているのだと思います。2020/06/07
あいくん
9
☆☆☆折口信夫の名は知っていました。 学生時代に折口信夫の「古代研究」などが角川文庫から出ていて、読んでいる友人がいました。 彼は民俗学を勉強していました。 鹿児島県の出水、阿久根付近に「折口」という地名があって、わたしはそこを折口信夫と勝手に結びつけていました。 いまも肥薩おれんじ鉄道に折口駅があります。 折口信夫は1887年に大阪で生まれました。 1953年に66歳で亡くなっています。 18歳で大阪の天王寺中学校(当時)を卒業して、国学院大学に進みました。 2017/10/04
SKH
5
折口信夫論。2014/10/30
おらひらお
2
2008年初版。折口信夫をさまざまな角度から見つめなおした一冊。老年期から少年期へと遡る執筆スタイルも斬新な感じでした。2023/03/25
takao
1
ふむ2020/11/02