内容説明
伝説の女性写真家イーラによる、猫写真の古典的名作！おすまし猫、やんちゃ猫、いじけ猫、空飛ぶ猫！？８５枚の猫たちとの日溜まりに佇むような至福のとき…。世界６ケ国で刊行された不朽の名作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
57
【再読】もっふり毛並みにぽっこりお腹、仕草に表情、堪りません。何度見ても惹き込まれてしまう。出版から63年を経ても今だ輝く、これぞ名作。2015/08/25
ぶんこ
56
岩合さんの原点となる写真集。お父様の本棚で見つけて感銘を受け、自ら飼い猫を撮り始めた岩合さん。イーラさんのようにはいかず、試行錯誤の末、今の岩合さんとなったのかと感慨深い。昭和に活躍された写真家で、若くして才能を認められ、感動した師匠により写真展が開催された。ライオンやこぐまを撮影のために自宅で飼ったほどの凝り性だった彼女。猫の写真も、日本で好まれる『可愛い』とは少しニュアンスが違う。一歩下がった視線というか、猫のありのままを写す感じがしました。私には「静かな」写真家という印象でした。2022/04/03
楽駿
37
川崎図書館本。読み友さんレビューから、予約しました。私は猫飼いですが、基本、モフモフ動物は全部好き。それでも、猫に魅せられるのは、きっと、その野生。媚びない、自分を貫き通す、そこは、偉いと思っている。この写真集は、全ての猫の野生と、可愛さが同居。こんな写真は、絶対自分では撮れない。何回見ても、知らず、グフグフしてしまう。猫の生態、生活様式が解らなければ、この写真集はありえない。良い本に出会えた！2022/05/20
ユウユウ
35
確か大分前に妹がくれた本……のはず…(記憶が曖昧ですまぬ…)。この本で岩合氏を知ったような気も…。猫写真の教科書ですね。2015/05/04
カナン
30
【再読】久方ぶりに頁を捲りました。一枚一枚、捲るたびに、清水のように豊かにあふれ出て、部屋中を清らかで透明な水で覆い尽くしてドアを越え、廊下を渡り、ソトにまで向かおうとするこの力は、正しく命ひとつ分の力なのでしょう。愛くるしさややわらかさや、か弱さなどは二の次三の次なのだ。YLLAの捉えた猫達は、無垢よりも高潔で、無防備な眼差しではなく剥き出しの生に煌めく瞳。猫の、獣としての力強さ、逞しさ、恐ろしさ、優美さに、言葉を失くすのが正しい観賞法なのです。その美しい瞳で見つめられたら、もう、それだけで良いのです。2016/07/25
