John Irving collection<br> サーカスの息子〈下〉

John Irving collection
サーカスの息子〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 484p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105191078
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

連続娼婦殺人犯は、とうとうダルワラとダーの間近にまで迫ってきた!犯人はいったい何者で、狙いは何なのか。事の真相は、二十年前のゴア海岸に遡る。ダルワラは、張形とともに旅していたヒッピー娘を助けるが、彼女こそ犯人のゼナナ―女装の売春夫を唯一目撃していたのだ。ダルワラやダー、そして担当刑事の記憶の糸を繋ぎあわせていくうちに、意外な人物が浮かび上がってくる。犯人逮捕は出来るのか…。そんな折り、ダーと生き別れとなった双子の片割れがアメリカからやってくる。神父見習いの生真面目な宣教師マーティンが、とんでもない騒動を次々に起こして。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんやん

14
もしこの長編が単に連続殺人事件のミステリーだったら、退屈なものだったろう。あるいは、生き別れた双子の邂逅の物語だったとしたら。さらにあるいは、恵まれた社会的地位にある医師の社会的善意の物語だったとしたら。物語の厚みを支えるのは、サービス精神旺盛なアーヴィングのミックス力だろう。そして、「暴力は不変だ。いつだって最後に残るのは暴力だ」キャラクターのほとんどすべてが満遍なく暴力に晒される。サーカスのメルヘンに対する悲惨と暴力に満ちた世界、それは主人公が書くシナリオと現実の葛藤でもある。大人のための現代の童話。2018/07/30

shizaru

1
読了。上巻を読み始めた時は、もしかしたら途中で投げ出すかも、と思ったけれど、下巻の始めあたりから猛然とおもしろくなった。アーヴィングって多彩で多才。2010/02/15

カレリン

0
長いことかかり、ようやく読み終わった。かなり読み応えのある作品でした。どういう形で殺人事件の犯人を捕まえるのかという事に注目していたが、ダルワラの脚本家としての力が役立って良かった。インドは人を選ぶという言葉が印象的でした。2012/05/01

イッパイアッテナ

0
最後は大団円。ごちゃごちゃしていた喧騒も落ち着きを見せる。悟ることが諦めとは誰にも言わせない。2010/12/17

agrippa69

0
ラストシーンが良い。身体に触れた雪が溶けるように、ファルークの心が融解する。2010/04/07

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