John Irving collection<br> サーカスの息子〈上〉

John Irving collection
サーカスの息子〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 451p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105191061
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

カナダで整形外科医として成功しているダルワラは、ボンベイ生まれのインド人。数年に一度故郷に戻り、サーカスの小人の血を集めている。彼のもうひとつの顔は、人気アクション映画『ダー警部』シリーズの覆面脚本家。演じるのは息子同然のジョン・Dだが、憎々しげな役柄と同一視されボンベイ中の憎悪を集めている。しかも、売春街では娼婦を殺して腹に象の絵を残すという、映画を真似た殺人事件まで起きる始末。ふたりは犯人探しに乗り出すのだが。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんやん

23
舞台はインド。整形外科医のダルワラは密かにボリウッド映画「ダー警部」シリーズの脚本を書いていた。主演は彼の義弟(年齢からいうと息子?)ともいうべきジョン・D。歓楽街で映画を模した娼婦連続殺人事件が起きる一方、彼らの所属する高級クラブでも会員が殺される。過去と現在を往復しつつ、半端ないエピソード力で、ジョンの出生の秘密と二十年に渡る因縁が明かされてゆく。ミステリー風な味つけで陰惨な話なんだけど、ダルワラがキリスト教に改宗した理由やジョンの双子の登場など、ちょっと拍手したいほど見事。まさにインド的混沌。2018/07/28

tom

22
ようやく上巻を読み終える。図書館に二度貸し出してもらい、たぶん二カ月くらいかかった。この物語、ゴルフ場の片隅で死んだ男が発見されたところから始まり、そこから奇妙な人たちの連鎖が続く。この人たちについて、延々と来歴が語られ、読みつなぐのはなかなか面倒。ということで疲労感を抱えながら読み進めたのだけど、そこはアービング。彼の書く小説なら、いずれは面白くなるはず。そして、4分の3を過ぎた辺りで、期待通りの展開になり始める。ここからは速い。さあ下巻。きっと面白くなるはず。2022/08/22

冬青

0
はじめこそ物語に入りづらい感じがあったけど、流れに乗れた後はスムーズにうねりは楽しく。最後の昂まりとまとまりはさすがアーヴィングといったカンジ。ラストシーンの会話が素晴らしかった。2017/02/22

ゆうこ

0
途中で、割と早い段階でちょっと疲れて読むのを中断。アーヴィングの長編は、途中で疲れることがちょくちょくあります。そこを乗り越えると、さらなる世界の広がりにわあー(゚∀゚)となる。インドという国が、西洋の国とはあまりに対極にあるのが面白い。主人公のファルークの内面にもその2つが同居していて…あいも変わらずの濃い面々がおり…それを活写してまとめるアーヴィング。さすが。2015/07/26

カレリン

0
はじめは読みづらく、話の内容も掴みづらかったのですが、半分を過ぎた辺りから登場人物の特徴がわかりだし物語にぐいぐい引き込まれました。下巻はファルークが殺人事件にどう立ち向かうのか、はたまた立ち向かうことなく終わるのか楽しみながら読みたい。2012/04/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/549717
  • ご注意事項