John Irving collection<br> ピギー・スニードを救う話

John Irving collection
ピギー・スニードを救う話

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105191054
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

祖母は言った。「ほんとにまあ、どうして作家なんぞになったもんだか」それは、ピギー・スニードがいたからだ。豚を飼い、豚と暮らしたこの男が、豚ともども焼け死んだとき、少年アーヴィングの口をついて出た嘘話。作家の仕事は、ピギーに火をつけ、それから救おうとすることなのだ。何度も何度も。いつまでも。創作の秘密を明かす表題作とディケンズへのオマージュに傑作短篇をサンドウィッチ。ただ一冊の短篇&エッセイ集。

目次

ピギー・スニードを救う話
インテリア空間
もうすぐアイオワ
疲れた王国
ブレンバーの激論
ひとの夢
ペンション・グリルパルツァー
小説の王様

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

68
アーヴィングの短編・エッセイ集。アーヴィングが小説を書くにあたってどのような心構えでいるかが熱く語られている『ピギー・スニードを救う話』は、本当にちょっとした話なのだけれども、アーヴィングの思いや息づかいが聞こえてくるようで、私はとても好きだ。『小説の王様』は、ディケンズ論を熱く語りながら小説家としてのあり方を説いていて、ディケンズ好きの私にはたまらない。『ペンション・グリルパルツァー』は、『ガープの世界』の中、でガープが書いた作品ということになっている作品。2019/03/02

hoiminsakura

9
表題の長編と思ったら、珍しい短編集だった。ジョン・アーヴィングが作家になるきっかけとなった表題作は、彼の作品を貫く愛と優しさに満ちている。ペンション・グリルパルツァーは、ホテル、サーカス、熊、変な人😃、家族、ドタバタ、死、など、彼の長編作品の要素が高密度に盛り込まれていて圧巻。最後の「小説の王様」はディケンズ論なのだが、「あれ?」と思うと作者の文学論になっていたりする。ディケンズはちゃんと読んでないのできちっとしておいた方が良いな。また時代を遡ることになってしまった😅。2021/12/22

メセニ

8
アーヴィングが小説家になるきっかけを綴ったエッセイと、ディケンズについて論じた文章にサンドされる形で、6つの短編小説が収められている。とある長編の作中作で読んだことのある懐かしい短編も。小説は全体的にやや薄味だけど、たぶん長編を読む時のイメージが邪魔してるだけ。一つひとつの作品は良く出来ており、『インテリア空間』『疲れた王国』などが特にお気に入り。『小説の王様』は作者のディケンズへのオマージュがたっぷりで、これはそのままアーヴィングの創作論にも置き換えられそうで興味深い。一冊で十分なアーヴィング入門書。2016/09/18

きりぱい

7
「インテリア空間」が好み。ディケンズ好きから『大いなる遺産』を大いに語っている「小説の王様」も面白い。2017/05/05

やっさん

7
短編集&エッセイ集。短編では、「ペンション・グリルパルツァー」「ひとの夢」が面白かったかな。「小説の王様」?ディケンズ評がアツく、ディケンズ作品が読みたくなりました。2016/07/10

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