コンゴ・ジャーニー〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 391p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105058524
  • NDC分類 294.474
  • Cコード C0098

出版社内容情報

コンゴの密林に幻の恐竜を探して――。カズオ・イシグロ絶賛の桁外れの探検記!
コンゴ川上流の湖に恐竜が棲息しているというピグミーの言い伝えに誘われて、英国人旅行記作家が全財産をなげうつ旅に出た。アメリカ人動物行動学者とコンゴ人生物学者を道連れに、賄賂を毟られても、下痢や呪術で死ぬ目にあっても、奥地へ、奥地へ――。カズオ・イシグロをして「とんでもない傑作」と言わしめた大旅行記!

内容説明

恐竜の棲む秘密の湖めざし、全財産をはたいて丸木舟の旅に出る。ピグミーチンパンジーの性生活から、まじない師による「呪い」の方法まで。発見、恐怖、ユーモアに満ちた大旅行記。

目次

第2部 サマレの謎(承前)(ガンジャと謎の男;丸木舟が来るまで;アメリカ人の牧師夫妻;ラリーの帰国)
第3部 幻のモケレ・ムベンベ(ジェケ村で出発を待つ;ムブークー村の恵みの森;リクーアラ川を行く;ボア村とブルース・チャトウィンの思い出 ほか)

著者等紹介

オハンロン,レドモンド[オハンロン,レドモンド][O’Hanlon,Redmond]
1947年英国生まれ。オックスフォード大学文学部卒業。「タイムズ文芸付録」の編集記者を経て英国を代表する旅行記作家に。84年『ボルネオの奥地へ』(めるくまーる)でデビュー。『コンゴ・ジャーニー』は、カズオ・イシグロをして「とんでもない傑作」と言わしめた桁外れの探検記。オックスフォードシャーにある自宅の書斎には、4歳のとき空から降ってきたツグミの卵の殻から、二十代で自殺した親友の足の指までが大切に収蔵されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ごま

26
ラリーと別れ、とうとう念願のテレ湖へ。恐竜のくだりは、まあそうだろうな、と思いましたがオハンロンがどんどん崩壊していく感じが怖い。おおよそ20年ほど前の旅行記ですが今でもコンゴはこんな呪術世界なのでしょうか?読んでいて、本当にこれはノンフィクション?と何度も思ってしまう怪作でした。サラッと書かれている人間の指入り缶詰の話など、とても怖かったです。2013/07/30

ntahima

23
【市図書10】高野秀行氏の“『幻獣ムベンベを追え』の夢よ、もう一度!”と本書を手に取った人も多いと思う。斯く言う私もその一人。確かにムケーレ・ムベンベの話も出ては来るが、そこに拘るとこの本の良さを見失う。21世紀の『失われた時を求めて』と言えば聊か過褒か。どうやって記録したんだと思うほど関係者の会話が克明に記述され、西洋的倫理観に反する様な現地人の会話も隠さずそのまま出てくる。村人に母親を殺されたゴリラの赤ちゃんを救い、胸に抱いたまま延々と話しかける場面が妙に記憶に残る。ゴリ赤は時々「ウゥー」と唸るのみ。2015/08/31

エリク

21
8/25~8/31 「私たちの遺伝子はだいたい10万個だ。つまり、有限個だ。そして人間とチンパンジーとでは、全DNA配列のほんの 1.5%が違っているにすぎない。」 この本の特筆すべきところは、ノンフィクションなのに旅行物語と感じることです。表現豊かに、自然や周りの人たちの行動の様子、さらには自分が体験した一つ一つのことに対する思いを表していたのが、すごいと思いました。 自分の知りたいものを好奇心と熱情だけで行動できる作者に感服します。2019/08/28

himehikage

14
積ん読消化。社会主義政権下のコンゴ。ジャングルの湖にいるらしいアフリカ版ネッシーを目撃するべく全財産を注ぎ込み挑むイギリス人旅行記。人好きのするアメリカ人同行者ラリーがいなくなってからはどこか物悲しく、現地で暮らす人々の苦悩なども描かれ、オハンロンは自身のおかれた状況からも目を背けるように密林の生き物たちを愛でるのが印象的だ。しかし、この旅行記よりも高野秀行の著書のほうが先行していたのか!すごいな高野さん。読み比べも面白そうだ2022/06/04

harass

13
ようやく下巻を読了。途中目標の湖近くのボア村で住民が漫画柄のTシャツを着ていて、著者が「1988年の日本の恐竜探検隊の御土産」と書いている。高野秀行のムベンベ探検のかよ!と突っ込んだ。たしかに同じ目標の探検記のはずだがここまで調子が違うのは驚く。この作品の著者は白人の生物学者で、アフリカに対する苛烈な植民地支配の歴史の負い目と現地人の白人への対応が作品の肝。高野たちの、極東からきた変な黄色人種に対する現地人の対応とは明らかに異なる。現地人とのやりとりは苦く別世界との間には断絶しかない。雑然としてるが怪著。2013/05/16

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