徒然草REMIX

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103985075
  • NDC分類 914.45
  • Cコード C0095

出版社内容情報

同業者の目で「徒然草」を読めば、兼好のホンネが聞こえてくる。女への罵詈雑言、容赦なき田舎者差別、抑えても溢れる自慢話……天下の名著を再発見!

内容説明

にじみ出る自意識。あふれ出る自慢話。徒然草は、枯れてない。同業者の視線で読めば、兼好の肉声が聞こえてくる。身も蓋もない知恵と極論の書をあざやかにお色直し。

目次

「あらまほし」

「愚か」
友達
「わびし」
老い
「あはれ」
いにしえ
「くちをし」
子供〔ほか〕

著者等紹介

酒井順子[サカイジュンコ]
1966年東京生まれ。高校時代より雑誌に寄稿し、立教大学観光学科卒業後、広告会社勤務を経てエッセイ執筆に専念。2004年、タイトルが流行語にもなった『負け犬の遠吠え』で講談社エッセイ賞、婦人公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kumicom

55
章に分かれてて読みやすかった。ちょっとカッコつけてる人をディスりながらも結局あんたもカッコつけてるじゃん!と思いつつも、どこかでこういう人、知ってるんだよな〜と感じながら読んでいたら、最後の「つれづれ」の章に「SNSに思いを吐露せずにいられない今時の人々の心理と重なる」と書いてあって納得!はいはい、「つれづれなるままに」「書きつくれば」「あやしうこそものぐるほしけれ」って、つまり「心に浮かんだことをいろいろ書いちゃうけど、何してるんだかな、俺」ってことで、まさにツイッターじゃないですか、兼好さん!2016/12/07

52
枕草子に続いて、徒然草REMIX。こちらにも清少納言さん登場。兼好さんとの対話でまた好き勝手言ってます。徒然草の解釈にも書き方や言葉の使い方などについて、枕草子がチョイチョイでてきます。普段は同じ古典として括っている枕草子と徒然草でも、時代を考えればかなり年が離れているわけで、同じ言葉を違う意味で使っていたなんていう比較が結構楽しめました。あと、内容には全然関係ないけど、表紙が好み。2016/05/26

風眠

37
学生の頃は、いちいち文句たれてるおっさん、というイメージしかなかった兼好法師だけど、この本を読んでからは、なんだか愛らしいと感じる。自分大好きで、自慢したがりで、なんだかスネオみたい。清少納言との対談(?)も、現代にこの二人が生きていたら、こんな感じなんだろうなぁ、という雰囲気でおもしろかった。いまどきの言葉で訳したり解釈されたりすると、現代の感覚にリンクさせやすくて、昔の人もあんまり変わんないなぁ~なんて、ぐっと親しみを感じながら読めるのがいい。2012/01/10

syota

32
肩のこらないエッセイ風の作品だが、古語の花形ともいうべき「わびし」「あはれ」の語義について『枕草子』など平安期の作品との違いを解説したり、枯れた世捨て人という一般的なイメージとは大分違うその実像を追求したり、内容的にはかなり充実している。清少納言と兼好法師の架空対談も、両者の違いや共通点、『枕草子』の影響などが分かって面白い。『徒然草』を読んだ直後だったので、あっ、そうか、と腑に落ちる点が多く、非常に参考になった。2017/06/06

焼きそばん

29
学生時代古文が大嫌いでした、しかし最初にこの手の本で著者の言いたいことを理解したうえで読んでいたらと後悔しました。今も昔も変わらないし、高尚なことが書いているわけではなく、単なるエッセイであり、意外と共感させられました。徒然草を見直させてくれた一冊でした。2014/11/16

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