内容説明
大仏を見上げる半開きの口。温泉に泊まった翌朝の、はだけた浴衣、ホテルの浅いバスタブに横たわって眺める自分の腹。…楽しいはずの旅行者を突然襲う哀しみの正体とは。
目次
温泉
ハワイ
京都および小京都
高原
テーマパーク
見上げモノ―桜、紅葉、大仏、タワー
定めモノ―世界遺産、日本百名山
集めモノ―美術館、博物館、動物園
道
ガイドブック〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たま
3
酒井さんの観察眼の鋭さ、文章の巧みさが大好きです。この作品では観光の哀しさ、愛しさを述べてらっしゃるのですが、観光(旅ではなく、観光)大好きな私にとっては、あるある!分かる!がいっぱいでクスッと笑え、とても楽しい一冊でした。実際にこないだ一人旅してきたところですが、この本を読んだらまた旅行したくなってきたなぁ~。2012/06/23
もち
2
性格がひねくれてるから めちゃくちゃわかる...2017/08/27
elektrobank
2
ちょっと斜めからの視点がワタシに近いなと思ったけど、しかしまぁ…ちょっと上手ですな(^_^;)。 優等生の女の子の裏の顔を疑う視点はワタシと一緒(笑)。半分ぐらいは共感できる。2011/06/27
Maumim
2
こりゃおもしろい、と読み始めたのだが、語り口にだんだん倦んできた。小林紀晴がこの本を取り上げていたので手に取ったが、男性が読むと女性心理がより新鮮に思われるものなんかな。それでも「テーマパーク」や「思い出」の章には大いにうなずき、「アンナ旅VS耕太郎旅」など「自慢しいの旅人」論には耳が痛く感じたりもし。旅行と読書は似ている、という意見にはっとさせられる。わたしは、もう少し旅にも本にも積極的に情熱を傾けているけどね。2011/06/26
(o´ー`)ノ
2
世代は違うけど面白かった。○○だから◆◆にすべき!という内容ではなく、これはこうだからむなしい・・・とかあれはあぁだから萎える・・・という観光に対する八方塞な内容。日本人なら思わずうなずいてしまう変な部分が単純に面白い。2009/11/15