内容説明
赤い帽子に白いつなぎ、行きずりの彼が手渡してくれたのは―恋の奇跡を信じたくなる5つの偶然の物語。
著者等紹介
有吉玉青[アリヨシタマオ]
1963年東京生まれ。90年に母・佐和子との日々を綴った『身がわり』で坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ehirano1
66
街で貰った一つのティッシュ。このティッシュが各々の人生を変えていく素敵な物語でした。当方もよくティッシュを貰いますが、このティッシュが何を齎すキッカケになるのか少し楽しみになりました(専ら、ハナかみ用に大車輪の絶賛活躍中ですが・・・)。2019/06/02
にゃおんある
34
グットラック、恋人ではない人と付き合って、元彼の良さを知って戻れれば。別れ話。選択肢はいくらあっても、逆説的には、一本の道しかない。何回地球が回り回っても、軌道は変わらないものだし。自分が主人公の彼氏のようなつまらない人間だから、面白く読めたけどスッキリしないのかな。結果良ければすべて良し的なこと、それよりも結果悪くてもすべていいんだって肯定的な話のほうがいいかな。それでも幸運だった、負け組でもいい人生だった、て思いたいな。2019/03/05
深夜
11
少し綺麗にまとめすぎている。故にあまり共感にも至らなかった。最後まで正体の分からないティッシュペーパーボーイの描き方は良かったけれど。2016/07/04
みーまりぽん
10
有吉玉青さん、初めて読みました。 軽いお話、ですが好きですね、こういう連作短編。繋がってるんだかどうだか、みたいな。。 ティッシュ配りが陰の主役ってなかなか珍しい気がします。2012/10/26
伊織
10
ティッシュペーパーを受け取ったことで、大きな変化は見えなくとも少しの勇気を持って行動をすることで後々活きてくることもある。ラストの章では今までの4章が少しずつ垣間見れてよかった。小さなことが積み重なって日常って織られていくんやなぁ~2010/05/29