内容説明
夙川出身の女子大生・橘由美子と、ファミリーレストランで働く溌刺とした娘・橋爪摩耶。二人の幸福と影…。アダルト・ビデオの女優に誘われていた摩耶は、人気ミス・コンテストに出場して優勝し、由美子は決勝で敗れた。そして、今度は由美子がAV女優に誘われた…。本当の自分、光り輝いている自分を求めて青春を生きる女性の心を、せつなく鮮やかに描く、田中康夫の世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
引用
2
そういえばなんクリは大人が出てこないスヌーピーみたいな小説だったなと思った、家族出てくると途端にしんどくなるし対立構図が微妙に機能してるんだかしてないんだかよく分からない感じだった、クリスタル感覚ではありません。2019/12/30
パンダプー
1
ある方のある本の感想を拝見して読んでみたのだが。感想は、「なんとなくクリスタル」を越えることはないのだろうな。この人の作品は・・・って感じ。言葉にいろいろルビを振ってあるのがうっとおしくて物語に集中できませんでしたが、平成6年の作品かあ・・・。解説は平成9年。その頃にはもう、コンビニの前に若者が座り込んでいたのね(解説に書いてあった)。でも、携帯はお嬢様でももっていないのね。自分はもう働いて何年かたっていたなあ。景気は悪くなってきていたはずだけど、こんな悪くなるとは誰も思ってない頃の物語だ。2013/03/02