昨日壊れはじめた世界で

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昨日壊れはじめた世界で

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103533313
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

小学校時代に忍び込んだマンションの最上階で出会った預言者のような男。三十年の時を経て書店店主となった大介は、男を探し始める。

内容説明

「実は、世界は、もう壊れはじめているんだ」幼馴染の翔子と再会した書店店主・大介は、すっかり忘れていた小学校時代の出来事を思い出す。同級生四人と忍び込んだ、町で一番高いマンションの最上階。そこにいた不思議な男は、世界の終わりを予言した。その真意を確かめたくなった大介と翔子は、三十年前の記憶をたどりながら再びマンションを訪れるが、男がマンションから飛び降りたという噂を耳にして…。大人になった俺たちは、世界を、自らを、救うことはできるのか。同級生との再会で呼び覚まされた、三十年前に出会った不思議な男の記憶。「ひび割れた世界」に生きる人々のかすかな希望を力強く描く連作短篇集。

著者等紹介

香月夕花[カツキユカ]
1973年、大阪府出身。京都大学工学部卒業。2013年「水に立つ人」で第93回オール讀物新人賞を受賞。’16年、受賞作を含む短編集『水に立つ人』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

110
連作短編集。大人になって人生の行き詰りを感じながら日々を過ごす男女が、ふと子供の頃に一緒に体験した不思議な出来事を思い返すという物語。その出来事は現実を超越したものがあり、うすら怖い感じもある。誰だって子供の時も大人になっても何らかの事情を抱えていて、それは現実が壊れはじめているから苦しいのかもしれない。でも未来は誰にも分からない。一度立ち止まって振り返り、現実と思いたくない現実も含めて人生だと受け止める。それが次への一歩と言われているような気がした。2話目が良かった。あの二人の物語をもっと読んでみたい。2020/06/03

itica

80
10歳の頃、マンションの最上階で出会った男から予言めいた言葉「昨日から世界は壊れ始めている」を聞かされた5人の同級生。ずっと忘れていたのに同級生たちが出会ったことで30年の時を超えて甦ってくる。壊れた世界なんて想像できなかった。未来は輝いてると信じていた。けれど今は、人生なんて上手く行かないことの方が多いと実感する。そんな彼らの過去と現在。そろそろ人生の折り返し地点だ。けれどまだ半分もあると思えば力も湧いてくる。そんな彼らを、そして自分を応援したくなるような終わり方だったな。 2020/06/25

南雲吾朗

78
私が小学生の時は「ノストラダムスの大予言」が流行っていたので「実は、世界はもう、昨日から壊れはじめているんだ」と(ちょっと不思議な力を持っている)大人から言われたら真剣に悩んだだろう。この本では、人生において守り損ねたものがあり、どこか癖はあるが憎めない人々が主人公。決して成功とはいえない人生を過ごしている。しかし、どんな人生でも、自分にしか体験できない自分の財産である。そんなことを再確認させられる。大人と子供の歩んできた道のりの重さの違い。人生の重さの違い。覚悟の違い。「水に立つ人」に続き良書であった。2020/05/27

Ikutan

75
「実は世界はもう、昨日から壊れ始めているんだ」5人の小学生が辿り着いたマンション最上階に居た謎の男の言葉。30年後大人になった彼らは..。再会した大介と翔子を中心に5人それぞれのその後が描かれるのだか、如何せん、暗い、重い。特に『あの空の青は』で描かれる恵の物語は救いがない。他の4人もそれぞれ抱えるものがあって、彼らのままならない人生の挫折や苦しみに気が滅入る。男の言葉の影響か。それとも男は真の予言者なのか。そんな中、稔が関わった全盲の絵麻の強さには心打たれた。言葉を尽くした心理描写がリアルに刺さる一冊。2020/07/21

akiᵕ̈*

65
園部大介の元に小学生の同級生翔子が訪ねてきて、小4の時に最上階から富士山が見えるというマンションに同級生5人で行くと“世界はもう、昨日から壊れ始めているんだ”と言い、みんなの行いを言い当ててしまう奇妙な男と出会った事を思い出す。毒親から逃れたかった窃盗症の稔。父親の会社を継ぎ、父のように強くなりたかった律子。ネグレクトでこの世界に絶望していた恵。そして大介も妻に連れて行かれた娘は父親に見捨てられたと傷付いていた。奇妙な男からの言葉でみなそれぞれに自分の存在を見出していくも、ヒリヒリとした気持ちが拭えない。2020/05/26

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