今日もいち日、ぶじ日記

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103331315
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

きちんと食べさえすれば大丈夫――。こんな時代だからこそ〈生活〉が切なくも愛おしい。話題の料理家が綴る現代の「日日是好日」。

きちんと食べさえすれば、大丈夫――。料理家が綴る現代の「日日是好日」。今ここに射す光、雲の動き、体の調子、あの人の言葉、食卓の匂い。ケンカしたって、不安があったって、どんな日もかけがえのない私の一日だから――。こんな時代だからこそ、より大切で愛おしい〈生活〉のかけらを丁寧に拾い集めた、新しい日記文学の誕生。話題の料理家が記した、武田百合子『富士日記』への密かなオマージュ。

内容説明

稀代の料理家が、酸・苦・甘・辛・鹹の効いた名文で祈るように、歌うように綴った現代の「日日是好日」。

目次

東北の旅2011年7月25日‐27日
2010年1月‐3月
4月‐6月
7月‐9月
10月‐12月

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

花花

14
高山さんのエッセイ大好きです。ラーメンだったり市販品なども普通に食べていたりするところがなんだかすごくうれしい。暮らしぶりといい食事といい気取りのない人柄がうかがえます。高山さんの書く文章はスーッと心に入っていく。。。そう感じながらいつも読んでいます。スイセイさんの言葉にも深みがあってハッとさせられることがたびたび。素敵なご夫婦。大好きで大事な一冊です。2013/07/01

きりぱい

13
タイトルは『富士日記』をもじったもの。いわば『日々ごはん』の続き。最初のページでこのジオラマはなんだ?と思ったら、山の家を購入されたそうで。土蔵に納屋、昼でも暗い家の中には仏壇も神棚も残っていて、まーこわっと思ったけれど、足を運ぶうちに気持ちが変わってくる。シュラフでキャンプ生活のように家を片付けてゆくのは大変だけれど楽しそうで、ご近所さんに頂いたマカロニサラダはほんのり甘いとか、手伝いに来た友人の雑巾の洗い方だとか、ちょっとしたことを書いている部分が好き。次巻でどんな家になったか見られたらいいな。2013/01/26

のぼる

9
震災を意識したかと思ったタイトル、違ったんだ。助かった人とそうでない人、そこには何の差もない。直接的な感情の描写が少なく、見えたことだけ書く高山さんの文章から伝わってくること、覚えておこう。震災前の日記は、日々ごはんの体裁の方が好みだな。二段で読みにくい。山の家は、良くも悪くも含めて自然を引き受けようとしている二人。私は絶対無理だな…。スイセイさん、「うますぎん味」が好きなんて、なんて贅沢者!「いいことをひとりじめしたくない」そりゃあ良いことですね。初老に向かい、生活を変化させる二人の姿勢は興味深い。2013/07/10

アルパカ

9
山の家の前の持ち主、おばあちゃんの荷物を整理するところに引き込まれた。私も去年実家を取り壊すため、物を整理したから。物が朽ちていくこと、人も年取って枯れて衰えていくこと、また新しい技術がものを生み出すこと、新しい命が生まれること、そのすべてがもの哀しいとあり、激しく共感した。山の家の近所の人たちの話し方もいい。またぜひ続きが読みたいです。早寝早起きをしなきゃとか、三食手作りの料理をしなきゃ、などと思わなくてすむ(笑)ほっとする世界です。2013/01/18

yukin*

8
気取らない 飾らない そんな高山さんが好き。料理家なのに、スーパーのお惣菜を食卓に並べたり、サッポロ一番を食べたり。そんなところがフツーっぽくていい。日々ごはんが帰ってきたようでうれしい!山の家での暮らしも、また楽しみ。2013/02/14

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