せいめいのはなし

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103322115
  • NDC分類 460.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「動的平衡」は生物から経済、文学、意識の世界へ──内田樹、川上弘美、朝吹真理子、養老孟司との「はなし」で見えてくる世界とは?

内田樹、川上弘美、朝吹真理子、養老孟司との「はなし」で輝く、動的世界!「動的平衡」は生物の世界から、経済、文学、時間、意識、分類へと縦横無尽に広がっていく。いつも好奇心に目を輝かせている自由闊達な四人が「福岡伸一」の生命観に化学反応を起こしていく。相互につながる四つの「はなし」と、躍動する動的思考で語る著者の「はなし」――立ち上がってくる新たな福岡伸一ワールドとは?

内容説明

いつも好奇心に目を輝かせている自由闊達な四人が、「福岡伸一」の生命観に化学反応を起こしていく。相互につながる四つの「はなし」と、躍動する動的思考で語る著者の「はなし」。

目次

1 グルグル回る―内田樹さんと
2 この世界を記述する―川上弘美さんと
3 記憶はその都度つくられる―朝吹真理子さんと
4 見えるもの、見えないもの―養老孟司さんと
5 「せいめいのはなし」をめぐって―福岡伸一
四人の共通点―あとがきにかえて

著者等紹介

福岡伸一[フクオカシンイチ]
1959年東京生まれ。京都大学大学院博士課程修了。米ハーバード大学医学部フェロー、京都大学助教授などを経て、04年より青山学院大学教授。サントリー学芸賞を受賞した『生物と無生物のあいだ』ほか、『動的平衡』『動的平衡2』など、「生命とは何か」をわかりやすく解説した著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

84
思想家の内田樹、小説家の川上弘美と朝吹真理子、解剖学者の養老孟司をゲストに迎えた生物学者の対談。福岡先生の「動的平衡」や「フェルメール」の話は、もはや定番だ。動的平衡の考えは、「絶え間なく入れ替わっているということと同時に、その要素と要素の関係性が相補的な関係性を保っているという、その関係の在り方」のこと。内田さんは、消費行動がぐるぐるまわらないと経済が停滞するのでよくないというところから話が始まる。養老先生は、解剖学や趣味の昆虫取りの話しから、情報は新しい物でどんどん生まれてくるものなのに、人間の意識は2017/05/09

キジネコ

47
ソレを表す為の言葉を私達は曖昧のままに使っています。例えば「生命」「神」「心」言葉を尽くし近似値で語り続ける程に、想像で埋め合わせる誤差のもどかしさに釈然としない思いを抱え今日を生きる。極端から対極へ移動し続けるモノ、静止する錯覚の一瞬を目で追い、何が見えたと自らに問う。創造主の目的も姿も知らず、唯その手管は「動的平衡」かも知れないと、腑に落ちて神を始めて思う。本書もまた静止した情報、しかし読者の手の中で起きる化学変化、その波が心の岸に寄せる小さな平衡、視界を掠めた影は推理せよと囁きを残して消えました。2015/04/12

カレイ.シュウ

42
異分野のひちたちとの対談。生物学的に生命は機械論ではなく流れとしてとらえる、動的平?論はなるほどと思わされるが、社会、経済、文学まで拡張されると正しいのかどうか理解不能。もう少し生命論に特化した話かと思ったが、方向がちょっと違いました。2018/07/28

扉のこちら側

34
初読。2014年1147冊め。内田樹氏、川上弘美氏、朝吹真理子氏、養老孟司氏との対談。バージニア・リー・バートンの「せいめいのれきし」へのオマージュ。2014/12/17

村越操

31
生命を読むキーワード「動的平衡」個人的には間違いなく今年一番のキーワードです。「ガンをコントロールできる程度にしか、ES細胞を私たちはコントロールできないのです」「世の中は因果関係がありすぎて複雑で見えないのではなくて、もともと因果関係がないことが多い」「観測するから、病気が生まれてしまうのではないかと」「満員電車に乗っていたら、自分がいなくなっても、世の中変わらないと感じてしまうのは、ある意味当たり前」「科学を考えるときに、文学的な想像力は必要だし、文学を考えるときに、科学的な言葉の解像度が必要」2014/03/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4726533
  • ご注意事項