内容説明
幼き日・若き日の思い出をたどって記憶の海を漂い、土地土地を訪ねて人々に触れながらそれぞれの「ふるさと」に寄り添う。―変わり行く「ふるさと」と変わらない心。変わり行く生活と変わらない自然。森。山。雪。著者自らの心の中を探り、「ふるさと」から世界を歴史を見つめ直す…。自然を、暮らしを、人間を見つめるエッセイ集。
目次
ふるさとの町の名へ
田舎町の戦後(大地震の日;進駐軍の来た日;山の木の葉を食べた日 ほか)
逆流する時間(雪まつり;戦争と平和;青空の自由 ほか)
私の内なるふるさと(何人もの自分;木の学校;道ばたの仏さま ほか)
土地ごとの顔(加賀の冬;北海道のふるさとへ;南の海のホスピタリティー ほか)
帰郷者の目