出版社内容情報
トランプ勝利や英国EU離脱で明らかになったのは、偏向する大メディアの曇った目だった!物事の本質を抉り出す痛快コラム集最新刊!凝り固まったメディアや評論家には決して見えない世の中の「真実」を、いざ開陳! 英国EU離脱やトランプ氏勝利は、「金より大切なことがある」ことを「グローバリズム」に叩きつけ、偏向した情報で国を支配するエスタブリッシュメントを慌てさせた快事だった――。世界を揺るがす大事件から時にはコーヒーの美味しさの真実まで、ユーモアを交え物事の本質を抉り出す、『週刊新潮』人気連載単行本第7弾!
藤原 正彦[フジワラ マサヒコ]
内容説明
大メディアや評論家には見えない世の「真実」をいざ開陳!英国EU離脱、トランプ氏勝利からコーヒーの味の真実まで、ユーモアを交え物事の本質を抉り出す!!「週刊新潮」人気連載痛快コラム集最新版。
目次
第1章 現代文明にすがって生きる寄生虫(世界の「常識」;夏の終り ほか)
第2章 これからが、これまでを決める(マグナカルタvs十七条憲法;紅葉の会津墓地 ほか)
第3章 正義が正しいとは限らない(異曲同工;褒めて叱られる ほか)
第4章 教養を積むとは無知を知ること(逸材輩出の阿蘇;見えている世界 ほか)
第5章 紳士にあるまじき行為(英国を嗤う人達;祖母と連発銃 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
88
数学者のコラム集。週間新潮に連載されていたらしい。足のつま先まで文系の私には『数学者』と云うだけで異星人の様に感じてしまう(異星人には会ったことはないが・・汗)が、この方なかなか面白い。垣間見えるご家族とのやりとりもちょっと笑える。理系のリスクでは政治家や外国の指導者の理系のメンツになるほどね~だったし、コーヒーや食卓のコラムも笑えた。打たれ強い人では自身のことをポジティブに綴っていたが、ここまで奥様のことを曝しても良いのかとちょっと心配になったのは私が文系故だろうか(笑)2017/03/09
yama1000
4
「教養を積むとは無知を知ること」なるほど、うまいことを言う。いつもの藤原節は健在。なんだか藤原先生のエッセイを読むと、心が元気になる。2021/03/14
石田 正直
4
数学者の書いたエッセイかな、でも、結構勉強になりました。勉強すればするほどわかならいことが多くなる、そうかもしれません、がんばろう2017/03/27
シャーロット
3
「若き数学者のアメリカ」を読んで以来、著者の作品が好きです。久しぶりに著者の本を手に取って、昔と変わらない情緒とユーモアに溢れかつ切れ味のよいエッセイに触れられてよかったです。「嫉妬すれども嫉妬はされず」では、著者のような偉大な人でも、大数学者に嫉妬したりすることもあるんだと、少し安堵しました。また、当方が滅法弱い、歴史や政治の話題でも、鋭い知見が得られてよかったです。2020/01/27
ミノカサゴ134
2
「国家の品格」の著者である藤原さんのエッセイ。読んで痛快。奥様から軽んぜられるのをものともせず、自己の考えを堂々と主張する。意外な発見としては、国際外交について、独特のセンスがあること。これは、命がけで満州から引き揚げてきた幼少体験から、諸外国との付き合い方を皮膚感覚で身に付けたのかしれない。しかし、繰り返し(といってよい)自身が女性からもてる!と声高に叫ぶのは、いかがなものか。。笑止千万とは言わないが、言わなきゃいいのに、と思ってしまう。2018/11/13