いつかX橋で

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  • サイズ B6判/ページ数 398p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103001522
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

土屋祐輔は、貧しいながらも大学進学を夢見て勉強に励む学生だった。しかし、空襲で一夜にして母と妹、父が残した家を失ってしまう。仙台駅北のX橋付近で靴磨きを始めた祐輔は、特攻隊の生き残り「特攻くずれ」の彰太と出会う。戦争がなければ出会うはずのなかった二人は、しかし互いにとってかけがえのない存在となっていく。パンパン・ガール、GI、愚連隊、人々で賑わう闇市―終戦直後の仙台で、絶望から必死で這い上がろうとした少年たち力強さを謳う青春長篇。

著者等紹介

熊谷達也[クマガイタツヤ]
1958年宮城県生まれ。東京電機大学理工学部数理学科卒業。97年『ウエンカムイの爪』で第10回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2000年『漂泊の牙』で第19回新田次郎文学賞、2004年『邂逅の森』で第17回山本周五郎賞、第131回直木賞を受賞。仙台在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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